2017年7月12日

二重国籍

民進党の蓮舫代表が、やっと自信の戸籍謄本を公開して、かねてから疑問を投げかけられていた自身の「二重国籍問題」に関して公表すると発表。党内からの突き上げも有り、これ以上この問題を残しておけないという判断なんだろうけど、でも今の問題点は彼女が二重国籍であるかどうかと言うよりも、本来正直に説明すれば多少の批判はあっただろうけど、そのまま不問に付された話が実際は虚偽の説明でかわしていたと言う「信頼」の話に既に変わっていることに気が付いているのだろうか。つまり、最初は単に手続き上の問題で合ったものを、下手に隠そう・回避しようと画策したので、今ではご本人の信用・信頼と言う「人としての問題」に変わっていることに気が付いていないんだろうなぁ。

意固地になって公開を阻んでいた理由は、実は公開することで知られたくない事実が記載されているからと言う話がまことしやかに流れていたけれど、どの程度まで分かるのか不明。案外日頃民進党が批判する「のり弁状態」で出てきて、結果的にはご本人の名前くらいしか分からない状態の資料が「これが証拠です」と出される可能性も大きい。まぁ、「公開する」とは言ったけれど「いつ、どのように」という説明は無いので、本当に公開されるのかも今は不明ですけどね。結構、また暫く店ざらしにされて、気が付いたら都議選の責任を取って代表を「辞任」して、そのまま有耶無耶なままで終わる可能性も。だって、公開してこれまでの説明との矛盾があれば、その説明責任は問われるだろうし、本当に問題があるようなら、やはり説明責任とその道義的責任が問われるわけで、結果的には今よりも状況が悪くなることはあっても、良くなる要素は無いんじゃ無いだろうか。

安倍政権の支持率が31%位迄一気に急落して「一強崩壊」みたいな事をメディアは言うけれど、その「一強」はあっても、逸れ以外の存在感が全く感じられないから、結果的に規模は変わるかもしれないけれど「一強」は一強のままなんですよね。2009年の民主党政権への交代時は、良くも悪くも自公への不満と共に民主党への期待感が膨らんでいたから、政権交代も出来たわけです。でも、今は自民党への批判は増えているかもしれないけれど、それに対して置き換える事が出来る勢力は無い。特に都議選では、不人気な民進党に砂蹴れて都民ファーストの会へ移籍した議員が多発したけれど、そういう忠誠心の無さも周りから支持が得られない理由の一つでしょうね。それが国会議員レベルにまで蔓延しているのが最大の問題点でしょう。

結局は、元々は蓮舫氏個人の問題で有り回復可能な程度の影響力しか無かった「二重国籍問題」が、プライドの問題なのか別の利用なのか分からないけれど、隠したり曖昧な説明で逃げ切ろうとした「説明責任の欠如」が信頼を失わせ、それ故に個人の問題が既に党の問題にもなって、やっと重い腰を上げる気になったけれど、現実は既に回復不可能な状況にまで悪化していることには気が付かないだろうなぁ。そういう意味では、都議選で民進党が大敗した直後に、自分の選挙区域内でもある東京での敗北を理由に、潔く一度代表を降りて、その時に「実は...」とカミングアウトすれば、ある意味影響を減じてかつ説明責任と反省を表したと、多少は勘違いして評価して貰えたかもしれない。何か、毎度のように、風を読んでいるようでその風向きを間違えている気がする。

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