2017年7月23日

無害化撤回

あれだけ引っかき回していた、豊洲市場の無害化宣言を「撤回」した小池都知事。結局オリンピックの会場問題と同じで、自分で勝手に盛り上げておいて周りを散々引っかき回して、結局結論は元の案に戻るという、既に「お家芸」になりつつある感じ。豊洲市場の無害化も、説明を聞いても何を言っているのかよく分からないけれど、結果的には豊洲市場移転を破棄したわけでも無いし、豊洲市場の土壌改良や地下水対策だってこれまでやってきたことをそのまま追認するだけで、自分達が勝手に行ってきたことに対しての責任も反省も無い。不思議なのは、その点について追求するメディアもいないわけで、何の仕事をしているのだろうかと小一時間。

石原元知事が、回りからの圧力から基準値以下を宣言し、しかし舛添氏がそれを一旦取り消したのに、それを自分で基準値以下を宣言した小池都知事。結局それが出来ないから、また仮に達成しても現状に対して意味があるものでは無いから、あの舛添氏ですら撤回したものを勝手に独り相撲で争点化して自ら白旗を揚げる結果になったのに、何か自分は凄いことをやったんだみたいな説明というのは腑に落ちない。森友学園、加計学園、そして防衛省の問題で、あれだけ集中砲火をしているメディア界隈ですが、その重要度不審さでは輪を掛けて怪しい話しのこちらには、ほぼ沈黙状態。何か裏で握っているんじゃ無いかという気さえする状況。蓮舫氏の話しもそうですが、メディアは自分で取捨選択している気がするけれど、その必要性とか重要度は読者で有り視聴者が判断するもの。メディアは結論を表明するものでは無く、事実を提供して行くもののはずなのに、

ところで、この豊洲市場移転に関しては、共産党は反対していたし、無害化するという前提で小池都知事を支持していた集団や組織もあったはずで、彼らは今回の件をどう受け止めているんだろうか。見事に裏切られた事になるんだけど、そういう声も特に聞こえてこない。少なくとも、意義なり何なりを表明しないと、彼ら自身のこれまでの行動も疑問を持たれることになるはずなんだけど。結局は、彼らの行動も「訳あり」だったんでしょうね。政治の世界は、ある意味魑魅魍魎感がある世界なのは分かっているけれど、そこに無責任まで加わったらもう何でもありの混沌の世界。世の中を混沌に導くものは、大体は悪人の役目なんですけどねぇ...

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