昨日投開票が行われた宮城県仙台市市長選。結果は、民進、共産等野党共闘の支援を受けた新人の郡和子氏が、自公支援の新人菅原裕典氏などを押さえて初当選したという。新聞各紙などは、支持率低下が著しい安倍内閣の影響が、先の都議会議員選書に続き、東北の主要都市仙台でも現れたみたいな伝え方をしているけれど、事前のニュース等ではもともと郡氏が優勢で、菅原氏が劣勢だったけれど、途中から大いに巻き返して接戦に持ち込み、投票日まで優劣付けがたい状況、というのが前日土曜日に聞いた話。得票数を見ると、どちらも15~16万票位で票差は得票数の10%の1万5000票位ですから、やや引き離された感は有るけれど、多分これ、戦前の予想よりもかなり接戦となったと言える結果では無いだろうか。実際、全体の得票率で比べると、郡氏43%で菅原氏38.7%ですからね。
実際、不破雷蔵氏のまとめニュースを見ても、元々革新系が優位だった土地柄も有り、民進党有利な状況だったことは確からしい。まぁ、だから選挙前から郡氏有利の話しも流れていたわけだろうし。で、先の都議会議員選挙もそうだけれど、地方自治の選挙に全く国政の状況が影響しないとはいわないけれど、それでもやはり地方自治と国政は別物。これが、国会議員の補選とかだったらまた話は別だろうけど。それに、都議会議員選挙に関して言えば、勝利した都民ファーストの会の事実上の代表である小池氏は安倍総理と仲が良いわけだし、政党間競争には敗れたかもしれないけれど、政治闘争という意味では勝ったと言えるのでは。
勿論、色々な意味で国政があるいは与党の状況が地方にも影響することは事実。そういう意味で、安倍政権への不満と言うよりも、自民党に対しての不満不信が、郡氏への投票に繋がった可能性もあるでしょう。ただ、この仙台市市長選挙で個人的に見るべきと思うのは、世代別の投票先動向じゃ無いかと。30代までは菅原氏優勢、40~50代は拮抗しているけれど、60代異常となると郡氏が優勢。多分実際の投票者数をマップすると、高齢層になるほど投票率は高いだろうから、それがこの差になったと考えるとスッキリします。東北地方は、元々革新系が強い土地柄だから仕方ないとは言えるかもしれないけれど、これを今の国政と絡めて報道するのは一寸違う気がする。強いて言うなら、逆風の中でも当選を脅かすくらいまで拮抗した自公支援の菅原氏の法に注目するべきでは。
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