2017年3月29日

辻元疑惑 (4)

辻元議員の森友学園関与疑惑に関して、釈明のリリース

一つ目の「幼稚園侵入の事実」は、「侵入した事実は無い」と言っているけれど、元の疑惑は「侵入したかどうか」ではなく「そもそも同議員は塚本幼稚園の敷地近くにも接近していません。」と言っていること。すでに昨晩のフジテレビのニュースでは、21日の現地視察後の民進党玉木議員と辻元議員の会見の様子が放送されていて、ここで自ら「幼稚園まで行ったが園長には会えなかった」と発言しているわけで、そう言う意味で自ら「園内に入らなかったかもしれないけれど、近くまではいっていることは事実」と認めている。

二つ目の作業員との関係は、多分直接の関係が無い(辻元氏が直接指示した)事は無いだろうけど、辻元氏と地元の市会議員との関係が明らかにされないと、ここは繋がらないでしょうね。辻元氏の意向を忖度した辻元氏の元秘書がアレンジした可能性はあるのでは無いかというのが今の疑惑だから。実際、豊中市の議員が社民党の福島氏のFacebookに公開されたビデオに登場して、右翼系の学校が出来るのが気にくわなかったという事を言っていたりしているわけで、現地での状況を精査しないとこのあたりの「深い関係」は分からないでしょうねぇ。

[追記] TLで既に指摘されて居るけれど、その作業員は覆面インタビューで答えていたわけで、何処の会社の誰かは分からないはず。でも辻元氏は「面識も無い」と言い切っているけれど、ここは謎。さらに大阪視察の翌日の会見では、小学校の工事現場を見に来ていた、(中で作業している産廃業者とは)別の産廃業者と話しをして、何億という廃棄作業はおかしいと言っていたと話をしているんですが、その発言もその産廃業者は誰なのか、覆面インタピューされた作業員と別というのはどう言う理由なのか、確実な証拠とは言えないけれど、疑問が深まることは確かです。

三つ目の予算は麻生政権下の平成21年第一次補正予算だったという件。この一次補正予算が成立したのは平成21年(2009年)5月29日。この後鳩山政権が平成21年9月16日から平成22年(2010年)6月8日まで続き、この間辻元氏は国交省副大臣を努めていました。で、問題の豊中篠田中央公園への国有地購入補助金適用の時期が不明なんですが、平成22年10月12日の建設水道常任委員会の決算報告で、この土地が最終的に格安で購入出来たという議事録記録があるので、これよりも前と言う事は確かですが、実際に決済された時期が分からない。ただ、平成21年度の補正予算だから、21年度中に処理される必要があると思われるので、鳩山内閣時代に施行されたと考えるのが妥当か。そうなると、確かに一次補正予算は麻生内閣だけれど、それって予算の枠組みを決めただけで、どこに幾ら振り分けると言う事まで決定したわけではない。だから実際の予算付けは鳩山内閣時代に行われたと考えるのが自然。そう言う意味で、リリースに書かれている、
「麻生政権下の平成21年第一次補正予算で決定されたものを鳩山政権下で引き継いで執行したものです。」
という説明は、正しいのだけれど誤解を招く言い方で有る事は確か。と言うか、「鳩山政権下で執行した」と言っているわけだから、幾らを何処にという判断決定は鳩山内閣で実行したことは認めたわけだから、問題はそこの何か意図的な振分があったかどうかという元々の疑問に帰着するわけです。

そして最後の献金問題。問題の団体からの寄付があったことは認めていて、それは収支報告者にも記載されているから否定する理由は無いけれど、疑問なのは個人献金も含めてこの団体系列からの資金流入と、逆に資金流出は無かったのかという事。本来はそう言うお金の流れをもっと精査する必要があるのでは。お金のやり取りが有る事はご本人が認めたわけだから。

いずれにしても、日頃の民進党の言い方・立場を考えると、こう言うペーパー一枚で済ませるのでは無く、ちゃんとご本人が釈明・説明することが必要だと思うのだけれど。

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