2017年2月10日

ゴルフのお供に

今日から始まる、日米首脳会談。元々予定されていた、首都ワシントンDCでの会談よりも、その後フロリダへ移動してのゴルフと会食の方がメインになるという、異例の会談予定。肝心の会談は、半日も無いのに、ゴルフは一日やるみたいですが、逆に勘ぐると二人だけでじっくり話をする必要があるという事なんでしょうね。それも、このゴルフ会談はトランプ氏側からのリクエストだと言う事は、彼の方から安倍総理に聞きたいこと確認したいことが多いという事なんでしょうね。予定では午前中に18ホール、お昼を挟んで午後には9ホールの予定だけれど、午後のハーフは無いかもしれないという事で、仮に午後のハーフラウンドが無くなれば、この時間にじっくりと膝つき合わせた話がされるのかもしれない。

既にテレビなどでも指摘されて居るけれど、これほどの好待遇というのは余り記憶にありません。中曽根さんとか小泉さんが自宅に招かれたことがあったように思うけれど、就任して一月も絶たないのに、しかも直接会談した首脳としてはイギリスのメイ首相に続いて二人目なのに。私はゴルフは全くやらないから分からないけれど、プレーしながら仕事の話とか何か突っ込んだ話って出来るものだろうか。日本でもビジネスのツールとしてゴルフはよく使われるけれど、いかにもビジネスマン出身のトランプさんらしいと言えばらしいけれど。

で、このゴルフは二人だけでラウンドするらしいのですが、当然安倍さんには通訳が必要なわけで、昨年ニューヨークのトランプタワー訪問時に随行していた眼鏡の若い通訳(外務省の若手?)がキャディー代わりに付くんだろうなぁ。トランプさんがわも、もしかしたらキャディー代わりに通訳が付くのかもしれない。ふと思ったのは、安倍さんとトランプさんがそれぞれトランシーバーを早着して、それぞれの通訳がリモートで翻訳して伝える仕組みって直ぐ出来そうな気がするんだけどどうだろうか。まぁ、仮にデジタルで暗号化できるとしても、離れて通訳するよりは、その場で相手の顔を見ながら通訳(=意訳)していく方が、本当に意味のある言葉に翻訳されるとは思いますが。

安倍さんに随行する麻生副総理と岸田外務大臣は、安倍さん達のフロリダ移動後もワシントンDCに残って、それぞれペンス副大統領やティラーソン国務長官と実務的な話を進めるらしいけれど、こちらもどちらかというと就任期間の長い麻生・岸田の二人の大臣から情報収集を得ることが最大の目的では無いかと思うんですけどね。それぞれのパイプ作りするという事もあるだろうけど、既に何年も役職に就いている二人に対して、まだ就任したばかりのアメリカ側の二人。正直なところ、今年後半とか遅くとも来年にはある衆議院選挙の後には、多分麻生・岸田の二人も大臣を離れるだろうと思うから、そういう意味ではタイミングは一寸悪いかなという気もします。まぁ、大統領のトランプさんよりは、ペンス、ティラーソンの二人は日本にも来やすいだろうし、国際会議などの場で今後も直接話をする機会も多いだろうから、一年くらいあればそれなりに日米の関係確立も出来るんでしょうね。

どちらかというと、これまでは受動的立場であった日本の外交や米国との付き合い方。今回も、決して日本側が能動的というわけでは無いけれど、上手く立ち回れば、かなり日本の立場が有利に今後も含めて進めそうな印象を受けます。その第一歩として、是非目に見える結果を生んで欲しいですよね。

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