民進党が、残業上限80時間ではまだ多い減らせと言っているらしい。80時間と言う事は週休二日で月22日勤務するとして、一日当たり3.6時間。あるいは、土曜日に休日出勤して10時間×4週=40時間としても、平日でも2時間弱の残業が必要になる計算。これが恒常的に何ヶ月も続くとなると確かに厳しいのだけれど、一年のうちにピークタイムとそうで無い期間は必ずあるはずで、それを考えると80時間という上限はそんなに悪い値でも無い気がします。
個人的に違和感を感じるのは、この「80時間」という時間だけが一人歩きというか、興味の的になっていること。若い頃は、効率が悪かったり色々仕事が溜まったりして、100時間以上の残業をしたこともあれば、ある程度区切りが付けば定時で帰宅することが続くこともあります。そういう山谷があるのが「仕事」というもので、そういう実状を無視して上限だけを議論するのはおかしい気がします。勿論、どんなに悪い場合、忙しい場合、何があってもこれを超えてはいけないという上限はあると思うけれど、それは業種や環境や時期によって違うわけで、またその組織体としての人材にも依存する物。そう言うことを考慮しないと、単に数字を決めるだけでは無意味な議論でしょうね。
前にも書いたけれど、24時間、365日の営業する業種がある以上、どうしても人を増やすか人に余分に仕事をして貰うしか無いわけで、そう言うこともちゃんと考えないと駄目。極端な話、24時間営業は許可しない、必ず月に何日か定休日を入れるみたいな法律を作るべきでは。また、物理的な仕事時間だけで無く、内容にも影響するわけで、それこそ上下関係とかをモニターするとかカウンセリングを義務づけるとか、もっと考え方を変えないと現実に即した法律が出来るとは思えない。まぁ、民進党自体が働き方が変な組織体ですからね。兎に角止める、辞める、拒否する事が仕事だと思っているわけだから。
今は色々な仕事が有り、色々な働き方が有り、だから以前には無かった障害とか苦労も生まれているわけで、そう言うことを先ずはちゃんと認識した上で、じゃぁどれだけの残業なら許せるのか、逆に定時の仕事を10時間とか12時間にする代わりに、必ず途中休憩とか、連続勤務日を最大でも3日にするとか、これまでとは違った救済方法もあるはず。そういう議論を期待したいけれど、でも彼らが相手では駄目でしょうね。そういう絶望感が、野党への不信感に繋がり、結果的に与党への支持になっていることを何故彼らは気がつかないのだろうか。まさに、裸の王様状態だなぁ...
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