長崎県対馬のお寺から盗まれて、それが韓国に渡り、さらに韓国のお寺が昔盗まれた物だから返還しろと起こした裁判。ある意味予想されたけれど、現在韓国政府が管理している盗品の仏像を、日本では無く韓国のお寺に返還するように判決が出てしまいました。日本の国内法では、確か例えば自分の自転車が盗まれて、それを何処かで見つけて明らかに自分の物だと確定出来ても、その場から持って帰ると今度は自分自身が「窃盗犯」になってしまうんですよね。あくまで警察に届け出て、自分の物であることを主張して返還手続きをして貰わないといけない。これは日本国内のケースだけれど、多分国際的な場合でも同様だと思うのは、そうで無いと自分の判断で「これは私の物」と勝手に持ち帰ることが可能なわけでね、それって体の良い「略奪行為」とも言えてしまいます。
確かに、日本のお寺側にしても、どの様な形で伝来したのか確実な証拠も無いし、韓国側にしても元々そのお寺にあった物出りゃ下されたという証拠が無い事も裁判官は認めています。それならば、もう何年も日本のお寺にあったことは事実なわけだから、先ずはその保有者に戻すのが筋と言うか本来の話だと思うのに、何故か元々保有していた根拠も不明な韓国のお寺に戻すという判決になる理由がよく分からない。よく韓国は「ゴールポストを動かす」と言われて、一度決めたことを後から後から変更してきて終了させないけれど、今回の場合はゴールポストを動かすどころか自分達の都合の良い場所にゴールポストを作ってしまったとも言える行為じゃ無いだろうか。極端な話、これが許されるとなると、日本国内から窃盗行為で持ち出して韓国で主張すれば、それが許されてしまうことになってしまう。
勿論、明らかに伝来なり由来なりが分かっている物まで「日本にあるから日本の物」と言うつもりは無いけれど、多分そういうものってもうほとんどは返還なり元に戻されているんじゃ無いだろうか。そういう本来の手続きでは処理されない物だから、こう言う無理を通せば道理が引っ込むみたいなことが並記で行われるんでしょうね。流石に韓国政府もこれは拙いと思ったのか、速攻で上告したみたいだけれど、さてさて上級審で判決がひっくり返るのかどうか。立法府や行政府が信用できないのは、もう既によく分かっていることだけれど、これで司法まで信用できないとなると、あの国は「国」として存在して良いのかという話にもなりかねない。運良く(悪く?)、判決前に日本の大使・領事は日本に帰国しており、目に見える形で不満を表明できるのは良かったけれど、これで裁判が長引けば、大使の帰任が1年とかになったりするかも。と言うか、そのまま大使交代で、でも新大使が任命されても赴任せずにそのまま空席のままとか。
現地の対馬は、韓国からの観光客が実際島の経済活動を支えているわけで、そういう意味では大切なお客様。でも、だからといって何でも自由になると言うことでは無いはずで、それはそれとしてちゃんと理解させないと。そのうち絶対勘違いして、また持ち出す輩が絶対出てくると思うなぁ。今回は流石に韓国国内からも批判が出ていると言うけれど、結局は「日本だから」と何でもありの結論になってきたのがこれまでであり、多分これからも変わらないと思う。
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