俳優の成宮寛貴氏が、コカイン吸引の疑惑や個人的な性的嗜好を写真週刊誌FRIDAYに掲載され、それらの理由から昨日突然芸能人引退を発表。コカイン吸引疑惑に関しては、報道では尿検査では陰性だったと言われているけれど、別の記事では所属事務所が病院での検査を進めたがそれを拒否して自分で用意した簡易検査キットで検査して、それが陰性だったと書かれていて、この件に関してはまだグレーな印象。コカイン吸引に関しては、社会ルール違反であるから、その真偽と仮に事実で有った場合にはそれなりの処罰を受けないといけないと思うし、その場合には芸能界の引退・休止と言う事も必要かもしれませんね。
ただ、引退発表の本人直筆のFAXによる文章を見ていると、その件よりもLGBTであることを暴露されたことのショックが相当大きいように感じられ、それがこれまでの俳優としてのイメージと乖離していることで今後の活動に支障があるために引退を決めたという風にも感じられます。LGBTに関しては、まだまだ十分とは言えないけれど、でも日本の社会でも昔と比べればかなり認知されてきているわけで、だからといってそこまで自分を追い込まなくてもという気もします。
で、逆の見方をすれば、いかに芸能人とはいえ個人的な事柄を本人の承諾も得ないままに暴露して良いのかという事も重要なはずなんですが、その事に関しては余り報道されていないような気がします。コカイン吸引のように犯罪行為では無いし、それって個人的な事柄なわけだから、本人が望まない限り第三者が公開する権利は無いはず。それを許してしまったら何でもありになってしまいますよね。ある意味プライバシーも含めて売り物にしている芸能人だから、多少は仕方ないとは思うけれど、でも今回のケースは行き過ぎな気がしますね。
本人としては、もしかしたらコカインに関しても後ろめたいことが有り、またこれまでのイメージとは異なるイメージをこれからどんな役をやっても色眼鏡で見られるというプレッシャーから逃れるために、今回の決断になったのかもしれないけれど、例え私人になったとしてもコカイン疑惑に関して消えるわけでは無いし、その情報を売ったという友人も同じ疑惑があるわけで、そのところはどうなんだろうか。個人的には、無実であるならば別にLGBTであることをキッパリ認めて、これまで通り役者として生きていけば良いと思うんですよね。20代の人が10代の役をやったりすることもあるわけだし、別にLGBTだから異性愛の役をやってはいけないという事も無いだろうし。コメディアンのカズレーザーなんは堂々とバイセクシャルであることを公言しているわけで、あそこまで開けっぴろげにしなくても良いけれど、これまで普通に役者を演じて普通に生活してきたわけだから、それを続ければ良いだけでは。逆に、これまで隠していたことが無くなるわけだから、少し楽になったと思うくらいで良いんじゃ無いかと思うけれど。
いずれにしても本人の決定だから仕方の無いことだけれど、何故か売れれば良いというメディアのあり方の方に怒りを感じます。
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