2016年12月10日

消えちゃ駄目!

個人的にかなり大きなニュース。MicrosoftのWindows10 Redstone2から、Command Promptが消える?! いゃいゃ、これは大問題でしょう。インラインコマンドって、もうWindowsどころかDOS登場以前の、所謂Monitor(CP/Mとか)時代からのインターフェースですからね。私くらいの世代は勿論、もう少し下の世代のユーザーでも、バッチファイルを組んで、いろいろなツールを付くって利用してきた人は多いはず。一応代替機能とも言えるPowerShellがあるけれど、やはりちょっと違うんですよね。

Command Promptというよりも、我々世代に取っては「DOS窓」という方が馴染みがあるかも。PC-DOS/MS-DOSの時代からGUIのWindowsに移行する時に、それまでのDOS環境に慣れだユーザー用に提供されたのが始まり。まぁ、当時のWindows1/2/3位迄は、「Windows」と言ってもWindows(GUI) I/Fを持ったDOS Shellみたいなものでしたから。いつからだろうか、Windows98の頃からだろうか、「あれは『互換DOS環境』ではなく『Command Prompt』です」と言い出したのは。当時はあの窓を空けて昔のDOS用プログラムを利用していたりしていましたが、段々互換性が無くなってきていて、それがクレームの種にもなりましたからね。ある頃から、DOS用ツールの中でもバッチファイル利用環境として重宝していたんですが、PowerShellで書き換えかぁ... まぁ、そのうち誰かが、PowerShellでCommand Promptをエミュレートするようなツールを出すかも(笑)。

これまでCommand Promptを使ってきたのは、色々なコマンドラインオペレーションを組み合わせて複数の作業を実行するためなんですが、無くすなら音声認識で実好してくれないだろうか。例えば「ネットワークトレース」と言えばtracertを実好するとか、「xxxフォルダーの内容表示」と言えば「DIR xxx」とか。コマンドというのは、言ってみれば人類がまだ紙などの媒体を持たない時代の情報交換手段の「肉声」と同じじゃ無いかと思うわけです。紙の登場で文字とか図形が伝達できるようになったのが、GUIの時代。で、CUIからGUIになってコマンドが消えたかというと、決してそうじゃないわけですよね。XCOPYなんかはマウスでとのドラッグ&ドロップで代用できたりするけれど、その時に/Dとか/Rとか、オプションまで再現してくれるわけじゃ無い。GUIというのは、便利ではあるけれどそれは簡便さの提供でもあるから、一寸慣れた人にはまどろっこしい。それに、企業なんかだと結構バッチファイルがガチガチのツールとか作っているだろうし、影響は大きいんじゃ無いだろうか。実は、Command Promptが表示されないだけで、バッチファイルの実行は出来るとかだと、それって単なる嫌がらせ、としか思えないけれど。いずれにしても、これちょっとした騒動になりそうな予感が...

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