タレントの石田純一氏が、頼まれてもいないのに、頼まれたら都知事選に立候補するという記者会見をしたわけですが、それって順番が逆じゃ無い?! これまで政治家を目指していて、満を持して今回立候補するというのであれば、ここで出馬記者会見をすることも理解出来るけれど、これまで全く関係無い活動をしてきた人が、たまたま最近ちょっとそういう方向の集会に出たからと行って、いきなり都知事選出馬ってどうよ。
正直、この人のこれまでの発言を聞いていて、あまり「なるほど」と頷ける事ってほとんど無いわけで、強いて言えば子供が生まれてからの子育てとか子供に関しての発言に関しては、やはり「親」だなぁという印象はありますが。そういう意味で、自分自身が時系列で子育てをしているから、その方面に関しては余りぶれないかもしれないけれど、でもそれだけじゃ無いわけですよね、都政というか政治というものは。そういう部分に関しては、未知数以前の暗黒面しか感じないわけで、そういう人間を選んで良いのかというのが正直な気持ち。それだったら、たまたま都庁前を歩いていた同じような都民の人を無作為に選抜して都知事にしても良いわけですよね。
勿論、「知名度」っていうのも重要な資質なわけで、リーダーとしてのスキルや経験をどんなに持っていても、知名度が無ければ選挙では選抜されないわけです。メディアに登場する・しないもそうだろうけれど、例えば研究発表や書籍出版などで、ある方面とか分野に関しては有名な人というのも「知名度」という意味では重要かも。ただ、前者の場合はその人がどうのこうの以前にメディアとして面白みがあるかどうかが選択しですから、余り本人の資質には関係無いかもしれない。後者に関しては、その人の実績・知識・経験を表しているわけだから、そちらは参考に値する指標かも。と言うか、そういう部分をちゃんと持っていない人には、某かのテストを受けてもらいたいくらい。
例えば、サークルのリーダーを決める、何かのグループのリーダーを決める、というのであれば、たまたまひょうきん者で人気がある人物が選ばれても問題無いだろうけれど、組織のリーダーとなると、その組織の構成員、ビジネス、資産、経営、全てに責任を負う人を選択するわけですから、たんに人気があるからとか言うだけでは力不足の人が選抜されて、大きな影響が出る可能性も大。勿論、組織の場合はその代表一人で全てを行うわけでは無く、組織体がそれぞれ機能するので、足りない部分を細くしてくれると言う事もある半面、グループなどの場合はそうとは限らないので、本当にダメな人がリーダーに選ばれてしまうとどうしようも無くなる場合もあります。その当たりの判断というのが難しいことも確か。
結局は、「東京都庁」という有終な行政組織があるから、多分どんな人がなっても必要な行政は行われるとは思いつつも、やはりトップがある程度必要な判断なり方向性を示して行かないと、結局はその都度都度のご都合主義で都政が進み、税金の無駄遣いとか違法な支出とか、今回の舛添さん辞任以上のトラブル発生の可能性もあるわけで、そういう意味ではやはりある程度の経験と知識と実績は必要なわけで、その観点からみるとこの石田産という選択肢は...
アメリカの子供がなりたい職業のトップ3は、アメリカ大統領、New York市長、ヤンキースの監督、という話を聞いたことがありますが、日本で言えば、日本国首相、東京都知事、巨人(最近だとソフトバンク?)の監督、となるのだろうか。日本では、それ程人気が出そうも無いなぁ...
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