2016年5月14日

不信感を増す会見

舛添都知事が、都知事就任前の政治資金の不透明な使途に関して会見しましたが、逆に余計に不信感を高めただけのようなきしますね。全部を聞いたわけでは無いけれど、個人的に一番ツッコミを入れたくなったのが、お正月に宿泊中関係者が部屋に来て政治に関する会議をしていたから、会議室は私用していないが政治活動である、みたいな事を説明したこと。まず、お正月にそんなことをやるのかという素朴な疑問もあるけれど、部屋に来て話しをしたって、それ単に部屋で飲んでいただけじゃ無いのかと小一時間。大体家族連れで来ている知事の部屋に何で集まるのか。会議をするなら、そのスタッフの部屋に行くべきでは。あるいは、それこそ本当に会議室をレンタルすればいいわけだし。

今朝のニュースでは、当時の元会計担当者なる人がテレビに登場していて、当時は週に2回位まとめて領収書を貰って、個人的な私用目的のものは返却していたと話していたけれど、今回の「精査」ではこの担当者の方には連絡が行っていないようで、あれだけBSフジの番組で「精査していますから」と強調していたのは何処に行ったのやら。

明確に使用目的が合致していて、たまたま会計処理のミスであるならば、それはちゃんと認めて訂正処理をすれば良いのかもしれないけれど、でも少なくとも会見の様子の記事を見ても「あぁ、なるほど」と納得できるようなところはほとんど無い。もっとも、あれは私用目的でしたと正直に言ってしまえば、逆に辞任をするしかなくなりますしね。例えば、先に問題に挙げられた、高額な出張旅費だとか公用車を利用しての湯河原通いとか、そう言うことが無ければ多分世間も今回のことも、「良くは無いけれど、今後気をつけるように」と矛を収める事も高かっただろうけれど、最初に出てきた話があれでしたからね。それも狙っての文春の一連の記事だとしたら、結構えげつないですよね。大体、最初の高額出張費の話し等は知事時代の最近の話しだけれど、今回の使途不明金は知事当選前の話ですから、本来ならもっと速く世の中に出てきても良い話しだったわけですし。そういう意味で、都知事の行動・対応も問題だとは思うけれど、メディア側文春側も結構あくどさを感じる話だというのが、個人的感想。

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