2016年3月29日

NTTデータがDELL Service買収

今月初めに話題になった、NTTによるDELLのサービス部門買収の話。やっと正式に決まったようですね。NTTデータが、約30億ドルちょっとでDELL Serviceを買収して、今後北米エリアのビジネスに力を入れるみたい。DELLは、巨額買収となったEMC買収の資金調達で苦戦しているようですが、こちらは670億ドルも超巨額買収ですから、今回の30億ドルでは雀の涙程度にしかならないような。

今の為替はUS$1=110~115円位で、昔のUS$1=140円前後の頃から比べれば円高で、こう言う海外M&Aにも旨味はあるんだろうけど、一寸前のUS$1=80~75円なんて言う時代からみると、相当の円安ですからね。でも、あの頃そんなに海外買収が話題にならなかったのは、やはり極端な円高で日本企業の体力が疲弊していたから何でしょう。個人的には、US$1=100円が一番最適なレートだと思うけれど、それにほぼ近い円安傾向の今は、それなりに体力も回復して、且つ海外企業買収する意欲も沸いてくると言うことなんだろうか。

まぁ、立場が変わって、円安元高を利用して、中国企業が日本企業や、同様の状態の海外の企業を買収していますが、日本も知らないうちに中国資本が日本企業の株式を席巻している時代になるかも。と言うか、彼らの場合は表に分からないように裏から手を回して、隠れてどんどん地位を確立していきますからね。上手く利用して、Win-Winになるのなら良いけれど、そういう争いの時代をしぶとく生き抜いてきた相手と、ノホホンと平和な島国で暮らしてきたこちらでは、花から勝負は分かっているような気が... 日本人も、良くも悪くももっと「悪賢く」ならないと、これからの世界では生きていけないでしょうね。それは一度でも外に出手仕事をしてみるとよく分かる感覚だと思います。「性善説」では無く「性悪説」で動いている世界で仕事をすると言うことを肝に銘じないと。

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