2016年3月30日

MRJ、秋には量産体制に

難産の末離陸したものの、そこでまた納期が延期になったMRJ。それでも、流石にそれが最後の延期何でしょうね、この秋からは量産機の最終組立が始まるという記事。記事の中では、試験飛行で、最高高度は35,000feet (約10,500m)、最高速度はマッハ0.65(時速約450km)を記録していると書かれていますが、速度はどちらかが間違っているのでは? マッハ0.65なら時速は約800kmだし、時速450kmであれば、マッハ0.36位ですし。多分、マッハから時速換算の計算が間違っているんでしょうね。MRJのスペックを見ると、運用速度がマッハ0.74(時速914km)、最大運用速度がマッハ0.78(時速963km)となっていますから、多分それに近い速度が出ているんだろうと。

量産機の製造が始まると、ローンチカスタマーのANA塗装機になるだろうから、年末くらいにはその機体がメディアにも登場して、来年にはその量産機での試験飛行の様子なんかも、露出してくるようになるんでしょうね。B787は、量産開始されてからもバッテリーなどの問題が出てきて一寸ケチが付きましたが、MRJももう厄払いして大きなトラブルは出ないで欲しい。量産組み立てでまた強度不足とか何かの問題で、納品がまた延期されるなんて言うことになったら、流石にもうダメだろうし。

組み立てラインは月産10機のキャパが有ると言う事は、単純計算で年間120機の製造が可能ということ。今は、確か確定で230機位で、オプションで170機位ですから、順調にいけば2020年位には今のバックログが代替はける計算になります。実際に商業運航が始まり、その良い点が周知されれば更にビジネスとして大きくなるんだろうけど、そうなると月産10機の体制も拡張しないと行けないだろうし、さらに今の機体の大型化とか改良も並行して進める必要もあるでしょうから、ますます大変になりそう。先ずは今のMRJ-90を100人クラスに拡張することだろうけど、もう人クラス上の大型化も2020年頃には目処を付けて欲しいですよね。まぁ、その前にちゃんとトラブル無く量産機を製造・納品して、しっかり商業フライトビジネスを始めることが最優先だけど。

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