旧民主党と旧維新の党が合併してスタートした「民進党」。奇異を衒う名前を良しとするわけでは無いけれど、あれだけ色々あった両党の新しいスタートを目指すにしては平凡な響きの名前だなと言うが第一印象。次に気になったのが、少し前に大々的に準備した旧民主党の政党ポスター。作ったけれど自虐的な内容に掲載するのをためらった人が多いという話も聞くけれど、あっと言う間に紙くずになってしまった。
とある調査では、この民進党の政党支持率は、合併前のそれぞれの政党支持率の合計よりも下がったと言う事で、やはり世間の人達ははちゃんと見ているなと感心しました。代替、中身はほとんど変わらず、党役員もほぼそのまま。上着を買えただけで、「新しい人間になりました」と言いたいのだろうけど、その買えた上着もこれまでと余り変わらないデザインの物では、他人の目が変わるはずも無いでしょうし。
新政党のお披露目の席では、あのSEALDsの奥田氏を来賓に招いてスピーチしたようですけど、その「仲間」のはずの若者層からは、増税はの民進党に早くも裏切り認定されているようだし。まぁ、政党側も政党だけれど、自分達が支持している政党がどう言う政策を謳っているのか、事前にそれ位は調べたら、と小一時間。野党が再増税反対を唱える中、民進党は「相手に塩を送ることになるから、増税反対派慎重に検討する」なんて言っているわけですからね。もう一つの待機児童問題、保育士問題ですが、これって以前も書いたように二つの問題があるはず。一つは、待機児童の多い少ないに地域性がある以上、短期的な対策として、まずは児童数の多いところから手を付けて待機児童を出来るだけ減らして、その上で抜本的なしかし時間の掛かる中長期亭な対策を取るべき。もう一つは、給料の安さを言われる保育士だけれど、それってどうやら認可保育園と未認可保育園での給与格差が大きな問題。一律に保育士の給与を上げるのでは無く、先ずはその格差を縮めることを考えないと。だって、認可保育園の人には、標準以上の給与が与えられているとのことですからね。その上で、保育士という大変な仕事に見合った、底上げとか、資格取得による手当の増額とか、全体的な底上げを考えるべき。そう言うことを考えずに、短絡的に「一律5万円アップ」とか言っちゃうところが、この正当の昔からのクセというか未熟なところでしょうね。
先ずは今の国会、そして参議院選挙と繋がるだろうけど、それまでにもう少し国民が納得できる政策提案をしていかないと、1+1がマイナスになりかねないでしょうね。でも、政党名が変わっても、表に見える顔ぶれが相変わらずの人達では、多分期待感も良くてこれまで程度、普通なら下がるというマイナス効果しか生まないと思う。個人的には、日本にはアメリカのような二大政党制は馴染まないと思うけれど、だからといって自民党・自公が巨大勢力で存在しているだけでは、以前のようにどんどん腐敗していくことも経験をして分かっています。政権交代は無理であっても、国民の支持が高くなるような、ちゃんと言うべき事を言い、出来る事をどんどん実行する、野党の存在が本当に必要ですよね。今なら、まずは経済対策だろうし、どう新しい経済の仕組みを作り上げていくかを考えなきゃいけない時なのに、何故かやたらと補助金とかベースアップとか、目先の今年か言えない政党では、結局自分達におはちが回ってこないから無責任に好きなことを言えるという態度にしか見えない。それで、棚ぼたで政権が転がり込んでくると、それまで言っていたことはやらずに知らんぷりするわけですからね。だから信用されないと言う事を、まだ分からないんだろうなぁ。
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