AmazonがUSで発表したオリジナルスマートフォン「Fire Phone」。本体のスペック的には、まぁまぁのレベルだけど、ユーザーの動作認識をする「Dynamic Perspective」と、カメラで品物を認識して買い物できる「Firefly」って言うのが、新機軸でしょうか。
三次元的に動作をモニター・認識するDynamic Perspectiveって、4台の光学カメラ、赤外線カメラ、モーションセンサー、それを組み合わせるソフトっていう、ちょっと聞くだけでは凄いシステム。ただ、どう言う動作をどういう機能に紐付けするのか、新しいデバイス操作だけにちょっと難しそう。iPhoneのように、右にスライドするとアンロックするみたいな、新しいメタファーみたいなものの定義が必要だなぁ。
もう一つは、カメラやマイクが収拾した画像や音声から、その商品や楽曲を認識してウィッシュリストや購入に結びつける物。同様の機能はGoogleやAndroidにもあるけれど、専用のボタンを浸けところがAmazonらしいというか。でもなんでこの機能が「Firefly=蛍」なんだろうか。暗闇に光る蛍の光のように、世の中に隠れている自分の欲しい物が「ピカッ」と光って見つかると言う事だろうか。
GoogleのNexusにしても、AmazonのこのFire Phoneにしても、世界にまたがる自分達のビジネス基盤があるから、それをベースにした専用デバイスまで作れるわけで、その点なかなか他の企業には真似できないかな。AppleのiPhoneだって、iTunesと言う専用回路を通じて、Apple Storeの上に成り立っている世界ですからね。でも、それならばWindowsという世界で一番普及していると言っても過言では内独自のビジネス基盤を持ちながら、こういう携帯デバイスでは今ひとつそのスケールメリットを生かせていないMicrosoftって、どうなんだろうか。何か訴求ポイントを外しているんだろうな。それが「何」というのは難しいけれど、個人的に感じるのは余りにWindowsありきの世界観に引き込もうとしているところじゃ無いだろうか。確かになれているし、それなりに便利だとは思うけれど、ユーザーサイドの視点では無いような気がする。
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