2014年3月16日

クリミア併合

未だ緊張が解けないクリミアでの騒動ですが、ロシアの恐慌的な行動に批判の声は世界から上がるものの、傍目で見ていると何処の国も及び腰のように見えます。今の状況だと、クリミア共和国はロシアに併合されることは黙認するが、残りのウクライナは親欧州派政権が統治してバランスを取る、というのが落としどころなのかなと言う気がします。

日本としては、力による併合は今後中国が実行する可能性もあるから、それを良しとは出来ないし、仮にそれを是とした場合、韓国あたりが「日本の反省が無い」とかまた火を付け出しそうだし。100年前には合法だったことも、今は違法と言う事も考えないといけませんけど、でも今回のクリミア占拠の電撃的なロシア軍の作戦は、かなり以前から準備していた気がします。

自分が昔学校で習った授業だと、ウクライナというのはロシアの一大穀倉地帯で、言ってみればロシアの食糧倉庫のようなもの。だから、ここからの食料自給力が減ると、ロシアとしても困ることが多々あります。また今問題になっているクリミアは、ロシアが唯一持っている地中海への出島であって、だからこそ、ここが閉鎖されると、ロシアはヨーロッパに対してのプレゼンスがかなり減少するということ。

今回の一連の騒動を見ていると、力のある国がある程度の事をやっても、結局は世界は何も出来ないんだなと言う事。同じ事を、中国が尖閣諸島に対して行った場合、中国は「あれは自警団だ」と言って何もしないだろうし、国連にしても中国が拒否権を発動してお終いだろうし。尖閣諸島ならまだしも、沖縄とかに同じ事をやったらどうするんだろうか。日本はロシアとも領土問題や経済問題を抱えてはいるけれど、是々非々でちゃんと話をする必要があるでしょうね。ある意味、日本の近未来のシミュレーションとして、このクリミアの状況を見ていく必要があるんでしょうね。

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