2012年8月28日

日韓関係

少し落ち着きを取り戻しつつあるけれど、依然として先の見えない日韓関係。二国間関係なので、当事国同士が何らかの合意点・妥協点を見つけ出して、それに向かえばいいわけですが、少なくとも対韓国ということになると、その「妥協点」が無いんですよね。蜃気楼みたいな物で、到達したと思うと、「いゃ、まだまだ」とさらに遠くに設定してしまう。今回の大統領の竹島訪問にしても、今後歴代大統領は踏み絵としてやらざるを得なくなるだろうから、結局自分達でますます追い込んでいる気がするんですけどね。

で、遠泳リレーで竹島まで泳いだ韓流スターが、日本への入国禁止になるかもという記事を最初見て、流石にそれは嫌がらせだろうと思ったんですが、結局「竹島」を日本の領土とした場合、そこに不法侵入した訳だから、そう言う人間が正式に成田なりに到着しても入国許可できないと言う事らしい。ロジックは正しいですよね。で、同じ理由で、李明博大統領も入国禁止になるかもと言う可能性があるらしい。

最近こういう国際関係を見ていて感じるのは、以前は日本の圧倒的な経済力があったから、周りも日本の顔色をうかがうというか、日本的な「あ・うん」の呼吸みたいな物を許していたこともあったけれど、その差が縮まりさらには中国に逆転されるようになると、彼ら流のやり方で勝負を仕掛けてくるので、それに慣れていない日本としては後手後手になりがち。ただ、世界のビジネスやらを見ていると、それが普通のやり方なんですよね。あるときは、それが「ナショナリズム」と呼ばれることもあるけれど、でも具体的に何が是で何が非なのかを明確にしないと、結局は相手のルールでゲームは進むばかり。こちらのルールで進める、それが無理ならこちらに有利な方法で進める、そう言うしたたかさをこれからの日本人はもっと身につけないと駄目でしょうね。「したたかさ」だけでは、欧米風の傲慢さと受け取られるかもしれないけれど、そこに日本人的な節度があれば、それはそれで新しいスタイルとして認知される気がします。

新聞の社説で「掛け替えの無い隣国だから」と言う言葉があったけれど、それは一寸違うかも。今の韓国のある場所に、例えばタイとかベトナムとかがもしあれば、もっと平和になるだろうし、日本列島がもっと南の方とか東の方にあれば、もっと平和だったろうし。言い方は悪いけれど、犬の躾みたいな物で、悪いとき悪い、誉めるときは誉めるという事を続けて行かないと、結局は我が儘な駄犬にしかならないでしょうね。

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