2011年5月4日

オバマ大統領のスピーチ

米国海軍の特殊部隊"SEALs"によって電撃的に実行された、パキスタンでのビン・ラディン容疑者殺害作戦。最初に思ったのが、「もし、もともとの予定で旅行していたら、どうなったか」ということ。4月27日に日本を出て、SIN-HKG経由でUSに入るのが28日。そして5月2日のフライトで米国を出国して3日に日本に帰国する予定でしたから、丁度作戦が実行されて、米国中が盛り上がっているその日(=2日)に出ることになるわけで、空港のセキュリティとかも一気にレベルアップしたのではないかと想像します。まぁ、入る方ではなく出る方なのでまだ良かったかもしれないけれど。でも、これから暫くは空港でのチェックが厳しくなりそうですね。6月の始めに行く予定だけど、注意しないと... 特に、行きのNRT-SFO-SEAでのSFOでの乗り継ぎ時間がぎりぎりの1時間半位なのが心配。

で、作戦が完了して、現地深夜にWhite Houseからオバマ大統領がスピーチをして、その様子もLiveで日本では流れましたが、最初の部分を聞いてびっくり。全文のテキストがここに掲載されていますが、" the United States has conducted an operation that killed Osama bin Laden,"とまず最初にビシッと言い切っちゃうんですねぇ... 例えば日本の首相が「日本国政府は、テロリストxxxxx殺害の為の作戦を遂行しました。」なんて言ったら、もう大騒ぎだろうし。国の仕組みや、文化的背景は勿論、世界における立ち位置も違いますから、同じ事が出来るとは言わないけれど、実行力やそれに対しての責任感というものは、1/1万、1/1億でも良いから何処かの国の首相にも見習って欲しいところです。

アメリカの大統領の、それも国の方向性を決めるような重大な今回のような発表だからでしょうけど、White Houseの赤絨毯を背景に、濃紺のスーツに赤色のネクタイという「パワースーツ」姿でビシッと演説する姿には圧倒されるものを感じます。今回の作戦で、テロリズムのシンボルの一つは消えたけれど、逆にそれが活動を加速させる、過激化させるという指摘もあり、多分そういう事に対しても断固として対応することを示す狙いもあるんでしょうね。

オバマ大統領就任演説は、英語の素材として色々なところで取り上げられたけれど、今回のこのスピーチも分かりやすい英語ですし、内容的にも深いものを感じるので、これから色々な場所で取り上げられて行くんでしょうね。

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