アメリカ人って、結構ワッペンを作るのが好きで、私も仕事で出張していた時の社内イベントで配布されたワッペンを今でも幾つか持っていますが、あの在日米軍の「Operation TOMODACHI」のワッペンは、日本人の方が作ったんですね。
同じシンボルを身につける事で、チームの意思統一とか意志共有する、という考えがあるんでしょうね。最近では日本でも見かけるけれど、以前はあまり見なかった行為じゃないかと思います。
もともとは在日米軍用に寄付していたのが、今後はチャリティー販売をして、差額は震災復興用に寄付すると言うことですけど、そういうこともこれまでの日本ではあまりなかった行為(方法)だと思います。アメリカ人は、何か事故とか天災があると、スローガンを印刷したTシャツとか、マグカップとか、そういう物を作って販売して、その利益を寄付する事を良くやります。日本だと、募金という方法が殆ど全てだけど、ちょっと回りくどく感じるそんな方法が彼らは好きなように思います。今回の震災でも、私の知り合いのアメリカ人が、はやり震災サポート用のTシャツを販売して、その利益を寄付したいということを考えているんですが、その彼が曰く「なんで日本人はこういうことをやらないんだろう」と聞くんですね。
その時には直ぐに返事は出来なかったけれど、もともと日本の場合は「互助会」みたいな感じで地域やコミュニティの中でまとまってサポートするよう仕組みがあったのと、国民の意識としてことさら「俺はサポートしてるんだろ」と言うことを表明する行為はあまり望ましくない、みたいな事があるんじゃないかと。アメリカ人も、別に自慢したいわけではなくて、彼ら的には多分事故とか震災に対しての思いや気持ちを「共有したい」ので、ああいう物をわざわざ作って広く販売して、ということをやるのかなと思いました。別に震災対策だけでなく、何か募金したい(例えば学校の施設を拡充するとか)と言うときも、単純にお金だけ集める「募金」ではなく、何か物を作って販売して、その利益を募金に回すと言うことを良くやります。ふと思ったのは、お金を集めるための苦労も経験するために、そういうことをやらせるのかなとも感じます。いかにも、ビジネスの世界であるアメリカらしい感じも。
日本でも、最近は同様の手法で募金や基金を募る活動を見るようになりましたけれど、やはり一過性というか、買ったものにしてもその時は身につけたりしていても、暫くすると忘れ去られてしまうことが多いですよね。ふと思ったんですが、日本で昔からある「赤い羽根募金」って、募金活動をしている間は結構胸に赤い羽根を付けているけれど、期間が終了すると捨ててしまう。どうも、あの感覚が残っているような感じがします。国民性と言ってしまえばそれまでなんですが、何か形にして残していくというアメリカ人の好きな方法も、悪くないなと個人的には思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿