「標準電波送信所」というよりは、無線をやっている人には「JJY」と言った方が通りが良い訳ですが、震災で東日本の送信所、福島にある「おおたかどや山標準電波送信所」が停止しているため、現在は西日本の「はがね山標準電波送信所」のみが機能しています。幸いなことに、自宅ではどちらの電波も受信出来るので、今のところ大きな時刻のずれは起きていません。でも、普通ならば距離的に近い「東日本」の電波を受信して、時計の表示にも"E"(East)と表示されるのだけれど、震災後は"W"(West)の表示になっていて、ここからも震災の事が呼び起こされます。
今の壁に掛けてある時計とか、窓際の棚に置いてある目覚まし時計は、ちゃんと西日本の電波を拾ってくれるんですが、腕時計はやはり受信機能で差があるのか、取れないときもあるみたいですね。今見たら、受信出来ない状態という表示になっていました。昔は、水晶発振等を組み合わせて、とにかく遅れない・進まない時計、「月差3秒」なんていうのが売り物でしたが、電波時計がどんどん普及して、多分受信ユニットもコストが下がって感度が上がったんでしょうね、今では普通に電波補正機能が内蔵されています。その分、昔のように基本機能での時差補正は少し緩くなってるんだろうか。少し前には、NHKのお昼の時報に合わせてビデオデッキのタイマーを補正する機能何て言うのもありましたが、地デジ化で時報が遅れてしまうので、今では使われなくなってしまいました。今回の事から、もしかしたら時計にもWiFi機能が内蔵されて、インターネットのタイムサーバーで補正する、なんていうことも出てくるかも。あっ、携帯電話の時計何て、まさにそんな感じで補正しているわけですよね。
昔は「時計」なんて言うのは、一家に一つとか二つくらいしか無かったんですが、今では部屋毎に掛け時計や置き時計があったり、腕時計もあるし、あと殆どの家電製品には某かの「時計機能」が組み込まれていますから、停電などでリセットされたりすると大変。短い停電ならバックアップバッテリーとかあって大丈夫ですけど、今回の計画停電のような場合はどうだろう。昔使っていた、電子レンジとか室内の温水システムのコントローラーはバックアップが無くて、点検のための停電とかで電気が止まると、その後の設定が大変でしたけど。最近の停電で電気のありがたみを今更ながら感じていますが、JJYに関しても都内に出かけて補正されない状態をちょっと見ると、小さな事なんですが不便な感じがします。もっとも、秒単位の正確さを求める日本人の性質だから、なのかもしれませんけどね。アメリカ人なんか、数分くらい時計が遅れていても気にもしないし。その位の大らかさは必要かも。
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