2011年1月3日

ネットとのつきあい方

GROUPON経由で購入したおせち料理が余りに酷いというクレーム話。いろいろなニュース記事を読む限りでは、おせちを販売したお店側の甘えというか、ある意味クレーム承知でやったような印象だけど、ネット時代の現在、この手の話はあっという間に広がりますからね。かえって火に油を注ぐ騒ぎになっているような気がします。内容は違うけれど、もう一つ見つけたネットがらみの話題。バイクの価格比較サイトが、実は自作自演だったという話。これも、ありがちな話だなぁという印象。

どちらの話も直接関わったわけではないので、軽率に「良い」「悪い」と言うことは出来ないけれど、ただ今回のこういう件も含めて、こういうことは「ネットビジネスを利用する側のリスク」だろうと言うこと。これは、Yahooだろうと楽天だろうと、同じようなことが発生する可能性はあるわけで、それらと今回の両サイトとの違いは、サイトとしての「実績」なんでしょうね。

デパートの衰退が言われて久しいけれど、デパートが流行っていた時代彼らが売っていたのは、魅力ある商品とともに「信頼」ということもあったと思うんですよね。ただ、その分敷居も価格も高いと言う問題もあった。その敷居の高さを十分日引くしつつ、しかし「信頼」もデパートよりは低いけれど一番消費者としては十分受け入れ可能レベルまで下げたのが、大手スーパーだったり、ファストファッションや量販店だったりするわけです。価格の安さが一番大きい理由かもしれないけれど、価格・品質・信頼性といった商品の要素が、それなりのレベルでまとまっていることが、今の流通業界成功の理由だと思うんですよね。

そういう意味で、例えば新年を迎えるお節なんていう、年に一度の重要な商品の場合、私だったらそれなりに実績のあるお店を選ぶと思うし、もともと三が日に食べる料理のはずが「12月31日配達、1月1日消費期限」なんていう制限があること自体不思議。この時点で個人的には候補外。それに、年末なんて物流が一番混雑している時期なので、出来れば12月28日とか29日、遅くても30日には入手したいと私は思いますしね。その時点で、もし何か足りない物とかあれば追加で買い物も出来るし。そういう、ある意味"Net Literacy"とも言うべきことを再認識させた事件のように思います。勿論、もともと無理な(?)販売計画をしたお店側の責任が一番重いと思うし、仲介業者としてのGROUPONの運営体制についても問題があっただろうし。いずれにしても、一度失った信頼を回復する方法は、真摯に反省してよりよいサービス・商品を提供して信頼を回復するしかないわけで、今回の事件を次の成功のための貴重な経験にして欲しいですよね。それによって、我々ユーザーもよりよい恩恵を受けるわけだし。

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