2026年1月17日

AI=Take & Take

 佐々木俊尚氏の引用から、AIのせいでAIの学習データが無くなってきていると言う話。ほんの10年位前は、まだAIも登場していなくて、ある意味ネットの世界はカオスの極みだったけれど、OpenAIのChatGPTが登場してどんどんその性能が上がるだけで無く、ライバル会社からも同等以上の生成AIが登場する様になると、今度はユーザーがAIを通してネットアクセスするようになり、結果的に情報のアウトプットが生成AIに収斂すると、インプットする機会がそれ以上に減ってくるのはある意味当然。

昔のBBS(パソコン通信)の時代ですら、パソ通(ネット)は「Give & Take」ということが言われていたけれど、実際はアクティブユーザー(Giver)は数%から一割にも見たいなけれど、そこから情報を得ることで色々な新規の発見や知見が生まれたもの。理想はGive & Take=50:50なのかもしれないけれど、Giverに比べてTakerが圧倒的に多いので、Giver 1 : Taker 9どころか、Giver 1 : Taker 100でも十分にネット知見は拡大していけるのかもしれない。それは、Takerが圧倒的に多くても、そこから得た知見を100回に1回位かもしれないけれど、Takerも時にGiverになってフィードバックしてくれるからだと思います。そういうアップストリーム・ダウンストリームの仕組みが上手く回っていたのが、パソ通から5年位前のネット時代だったと思います。

それが生成AIの登場で一気に場面が変化して、今はアウトプットのどれくらいまでは分からないけれど、な仮の部分が生成AIが締めていることは事実だと思います。私も、今でもよくGoogle検索を利用しますが、少し前から検索結果の最初にAIによる概要が表示されるようになったり、色々なアプリやツールでもAIによるアウトプットが表示されるようになりました。以前だと、検索結果の候補を順番に表示して、その内容を比較したりして自分なりの理解を進めていたわけですが、それが生成AIが一気にまとめてしまうので、確かに便利なんだけれどそこで納得してしまい完了してしまうのが一番の問題だと思います。しかも、生成AIの機能・性能・能力が格段に進歩しているので、暗黙の信頼性も生まれてしまい、その結果を疑うことがなくなるのも新たな問題だと思います。結果的に、嘘では無いけれど神秘性の低い情報がネットに散らばるような結果になりつつあるのが現状では無いのかなぁ、と感じる所。

どの様にしてGiverを増やすのか、増えないまでもアクティビティを活性化する為にはどうしたらよいのか、そういう政策なり算段が必要なんじゃ無いだろうか。例えば、今は生成AI自体の性能アップが企業の生存競争の肝になっているけれど、その生成AIだけでなく利用者のためにも、良質で多様性に富んだ様々な種類分野の情報を共有出来る仕組み作りがあれば、もう少し変わる気もします。でも、過去にもそういう話は何度も出てきているけれど、中々上手く行かなかったのも事実。インセンティブ形式なのか、政府とか企業も巻き込んでの大規模なムーブメント作りなのか、中々良いアイデアは無いけれど、もし日本が生成AI 2.0の覇者を目指すのであれば、日本初の生成AI開発と共に、日本だからの情報蓄積ということが一番の肝になる気がしますね。

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