お正月に放送されて、録画していた「マツコの知らない世界」の「-豪華列車の世界」 と「-歌舞伎女方の世界」。列車旅に関しては、申し訳ないけれど個人的に余り興味の有る話題では無かったので、早送りで失礼しましたが、坂東玉三郎氏出演の「歌舞伎女方の世界」は、大ヒットした映画「人間国宝」の影響も受けてた、個人的には中々おもしろい内容でした。
マツコが「玉様とお呼びして良いですか?」としおらしく聞いていたけれど、マツコよりも少し上の世代の自分も、やっぱり「玉様」だなあ、坂東玉三郎氏は。しかし玉様も75歳かぁ。最初登場してきた姿を見て、よく知る昔と比べたら「お年を召したな」と感じたけれど、それでも60代後半か70歳位と思ったんですよね。それが75歳ですか。今ならまだまだお若い年齢だと思うけれど、体力的にはもう厳しそうで、何年か前に舞った役所が言ってはいないけれど「最後」というものもあるらしい。
個人的に、男性が女性に扮して男女の恋愛とか女性の悲哀を表現することも多い「歌舞伎」とか、逆に女性が男性に扮して同様の舞台を見せる「宝塚」は、多分日本独自のコンセプトだし実際に続いていて人気のあるエンターテインメント(演劇)だと思っていましたが、玉様も同じ事を話していましたね。昔は世界にあちこちに有ったらしいけれど、現在まで残っているのは日本を除けば極々限定された演劇だけらしい。そういう状況に、ある意味「似たような立場」のマツコも、日本のLGBTはDNAレベルで存在しているみたいな事を言っていて、私もそれは正しいと思う。世界的には、これまでそういう人達は虐げられてきた、差別されてきた、存在が無視されてきたわけだけれど、日本ではそこまでは酷くなかったと言って良いのでは。私は、流石に美輪明宏氏の出た頃は知らないけれど、ピーター(池畑慎之介)がデビューして人気が出た頃は物心着いていた頃で、テレビでもよく観た世代。Wikiを観ていたら、ピーターも家系が舞踏の女舞の系列で子供の頃からそう言う役で踊っていたと書かれていて、なるほどなぁと変になっとくしてしまう。
勿論、そういう先進的というか、私は「緩衝しないバランス感覚」が自然に生まれている日本に、欧米のLGBT(Qs)論を持ち込むのは無粋というか場違いな気がするし、それはマツコも同じらしい。人それぞれ考え方や主張が異なるから、一つの方法が全てを満たすことは出来ないけれど、でもある意味何でもありだし何でも受け入れる「日本」だからこそ、あえて声高に「○○」と言わなくても、実は必要十分な程度の素地は既にあるものだと感じますね。歌舞伎女方の話よりも、そういう思考を彼らが持っていて共通していたというのが興味深かったです。あと、例えば理想の女性像を男性が、理想の男性像を女性が描くから、それぞれの理想が表現されるというのも理解出来る話でした。例えばビジネスの世界でも、何か製品を作る場合でも、技術的に優れたエンジニアだけで作ると使えないものしか生まれないけれど、そこに実際にそういう製品を欲している消費者とかの意見が入ってくると、初めて「生きた商品」が生まれてくるわけです。そう言う意味でも、表現の自由が比較的よく維持されている日本は、そうで無い周りの国から見たら理想的だと思うなぁ。編に欧米のロジックだけ持ち込もうとしている欧米標準の人達は、だから日本では浮いてしまうし嫌われるのだろうと思います。そう言う意味で、本来の歌舞伎女方以外の情報も多かった気がします。
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