2025年11月18日

スケープゴート

 先日発表された「化石賞」で、常連の日本が再び「化石賞」を受賞。理由は「化石燃料の延命」らしいけれど、それは東日本大震災で原子力発電を止めているからであり、それならば彼らは原発再稼働することに文句は無いんだろうな。

その「温室ガス排出量」に関して言えば、ダントツで中国(31.4%)がトップであり、続いてアメリカ(13.6%)、インド(7.4%)、ロシア(4.8%)と続いて、日本は2.9%で5位。次がイランの2.1%で、インドネシアが1.9%。日本と同じ様な工業国のドイツが1.8%と続くけれど、イランやインドネシアは油田開発の影響かな。ドイツはフランスから電力購入していますからね。日本の2.9%は、もう少し下げた方が良いとは思うけれど、でも日本に送るくらいなら、まずは中国、そしてアメリカ、インドだろうというのが正直な感想。

記事にも書かれているけれど、中国を名指しすると国内の環境団体が弾圧されるというのは、まさに今の「台湾有事問題」と同じで、都合の悪いことは力で解決するあの国らしいところ。それならばアメリカはと言えば、やはり大国ですからご機嫌を損ねたくない。多分、ロシアも同様。インドも、存在感はあるから中々言いにくい。となると、言っても大人しく反省してくれる日本が一番このイベントの主役(悪役?)として祭り上げるのに都合が良いという判断なんでしょうね。言ってみれば都合の良いスケープゴートだよなぁ。

この賞を制定している「気候行動ネットワーク」なるNGOは、世界120ヶ国で活動する国際的なNGOらしいけれど、中国に配慮しているというのは、自分達の活動優先で事実認識は後回しにしているという事で、そういうかなり恣意的な批判に対しては「ご意見伺いました」程度のお付き合いですら不要な気がする。毎回大きく取り上げるメディアもメディアで、それでも今回の記事では中国に対しての対応に関する疑問も書かれているだけでもマシなのかも。逆に政府としては、この受賞を切っ掛けにより早期の原発再開に向けて勧める切っ掛け(口実)にすれば良いんじゃ無いだろうか。こういうのを「雨降って地固まる」とは言わないか(笑)。

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