2025年11月11日

興醒めな注文

 佐々木俊尚氏の引用から、居酒屋のスマホ注文の問題点from飲んべの視点。「飲む」という主目的には、その枝葉として、「摘みの注文」「飲み物のお代わりの注文」「今日のお勧めの確認」「トイレの場所の確認」「飲み物お代わりの注文」(マテ)、等の準目的があって、それらが絡み合って一つの「飲み会」なる場が形成されるわけです。

ところが「スマホ注文」となると、そういう主目的準目的とは異なる操作・行動が必要なわけで、それってそこでフリーズするというか一旦停止するというか、要するに目的外行動になるわけですよね。それが自分からもう少ししたくらいまでの世代には、邪魔くさく感じるんだろうなぁ。最近では、飲み会だろうと食事会だろうと仕事の会議だろうと、スマホ弄りながら参加するのは普通になっているので、そういう世代には今のスマホ注文方式は逆に心地よいというか使いやすいというかノリやすい方法なんでしょうね。

例えばカウンター席のみとかカウンター席8席位に4人掛けテーブル3~4箇所位の規模のお店なら、スマホ注文よりも直接言ってくれる方が簡単だし効率も良いでしょう。スマホ注文が生きているのは、大箱とは言わないけれど、満席で30~40人位の規模以上のお店だと効率的だろうし、お店側もフロアスタッフを配膳と片付けに専念できるから1~2人位に絞っても何とか回せそうな気がする。

記事を読んでいて思ったんですが、ガソリンスタンドみたく「セルフ(=スマホ注文)」と「有人サービス(=フロアスタッフ付)」を分けたらどうだろうか。Suicaみたいに、スマホ注文(=オンライン注文)だと、価格から-5%安くしてくれるとかして価格差を付けてみたらどうだろうか。合計で5,000円分飲み食いしたとして、250円の差額ならそんなに不満は出ないのでは。勿論お店側としては、スマホ注文と実注文の比率と上手、コストボーダーを調節しつつ価格を設定すれば良いだろうし。最近は殆ど飲みに行く機会も無くなったけれど、たまにお店に入ると10年位前と比べて明らかにフロアスタッフの人数が減っていますよね。多分半減以上だと思う。だから、声がけしようにもスタッフが出てこなかったり、中々呼べないことがあるのもスマホ注文が普及する大きな理由だと思う。そうそう、私はスマホ注文も受け入れる派だけれど、メニュープログラムはもう少し何とかしてほしい。特定企業のツールを使っていて、カスタマイズ出来る部分は少ないのだろうけど、何か注文していると言うよりはショッピングカートにものを入れている印象が強くて、あのI/Fというか流れがもう少し自然な感じにならないだろうか。

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