2025年10月5日

労働力払底状態

佐々木俊尚氏が引用している、匿名ダイアリーの記事から、もう日本の労働余力は殆ど無いという話し。

極々素人の印象なので間違っているかもしれないのですが、コロナ禍以前は今ほど労働力不足の話は出ていなかったのに、コロナ禍で一度労働市場が半分以上消えたような期間が2~3年続いてリセットされたら、一気に労働力不足が言われるようになった気がします。勿論、コロナ禍以前も人手不足は言われていて、だから失業率もずっと低いままだったけれど、人手不足で黒字倒産したりみたいな今のような状況では無かったと思うんですよね。 で、匿名ダイアリーの記事を読むと、女性やシニアの労働力はほぼ限界で、大学生のアルバイト率は70%位でこちらはまだ少し余裕はありそう。ただし、今後の人口減少も考えて必要な労働力を推定すると、やはり足りなくなっていくことは明らかで、それを補填する形で外国人労働力の必要性重要姓が高くなるけれど、それも暫くすれば限界になってくると言う話。

仮に今すぐに出生率が上がっても、その子供達が労働力として期待出来るようになるのは20年後位から。その20年間と言うよりも、やはり今すぐにでも労働力不足を解消する対策が必要ということは明らか。となると、やはり海外から必要な労働力を補填するしか無いとは思うのですが、個々で個人的にいつも感じる素朴な疑問が、他国ではどうなんだろうかという話。例えば、ドイツはGDPでも日本を最近抜いたけれど(為替レートのせいもあるけれど)、確か国の人口は日本の半分位のはず。そのドイツなら、日本以上に人手不足の話が出ていないとおかしいと思うわけです。同様の話は、ドイツだけでなくイギリスとかフランスとかも同様だと思う。一つ思うのは、そういう欧州では安い労働力として(不法)移民を前提にしている(いた)から、何とか回っていたけれど、それを今後厳しく制限しようとすると日本と同様の問題が生まれる鴨という話。

先日も、そういう労働力の「移転」と「移民」という別の話が混同されて騒ぎになったような事がありました。労働力は労働力として、例えば3年間は日本に滞在して仕事が出来るけれど、その後2年間は帰国してそのスキル向上を進め、その後もし再び日本で仕事をしたいのであれば、前回の履歴を参考に優遇される、みたいな「ジョブローテーション」みたいな制度を作ったらどうだろうか。そのローテーションを2回とか3回経験して、問題無く就業内容が優秀で本人が望むなら、日本への永住権を認めるとか、帰化申請したらプラスポイントになるとか、そういうインセンティブは許されるんじゃ無いだろうか。もっとも、多くの周辺国の人にとって、日本で生活することは利便性は感じるかもしれないけれど、先ずは言葉の問題は大きいだろうし、生活習慣もかなり違うことは負担になると思う。そう言うマイナスポイントを理解しても、日本で仕事をしてくれる人を探すのは中々大変だと思う。今は、正直なところ非合法的なことがまかり通っている部分もあるから日本に来たがる人も多いわけで、これが今後厳格化されるようになった、頼みの外国人労働力も不足するようになる気がします。

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