2025年10月5日

高市総裁

昨日行われた自由民主党の総裁選挙は、本命の小泉氏が高市氏との決戦投票で敗れて、高市早苗氏が自民党初の「女性総裁」に。来週行われる首班指名選挙でも、野党が統一候補を立てられる状況では無いらしいので、高市氏が内閣総理大臣指名を受けることはほぼ確実で、そうなると日本の憲政史上初の「女性総理」が誕生することに。これは、日頃「保守的」と言われる日本の政治史上かなり画期的な出来事なのでは。

実は、総裁選挙のさなか、5人の候補の中唯一女性候補の高市氏に対して、日頃女性の権利や地位向上を歌っている人達が応援するのかと思っていたら、殆どそういう声は聞こえませんでした。彼女のこれまでの立場だったり発言が、そういう人達が欲している方向とは異なるというか真反対のものが多いから、応援したくないんだろうなと思うけれど、でも「女性の地位向上」をゴールにするのであれば、そう言う事も含めて女性が活躍する場を要求するべきだし、その一つそれもかなり高いポジションに今回彼女が到達したのだから、そこは仮に敵対しているとしても認めるぺきなのでは。 

そう言う意味では、個人的には疑問を感じる政治家のひとりだけれど、こういう機会にちゃんと必要な事を言える辻元清美議員は立派だと思う。特に「ガラスの天井」を破ったことを認めて賞賛しているところは、正直彼女としても面白くは無いと思うけれど、前例を作ってくれたという意味では、後に続く女性議員にとってもこれまでよりはハードルが下がるわけで、そこをしっかり認めているところは素晴らしいのでは。記事でご本人も言っているけれど、政治的な考え方や立場は対極に居ると言える二人だけれど、目指すゴールは一つという事をちゃんと理解していると思う。

それに対して社民党の福島みずほ議員は大変不満な様子で、こんな投稿をしているし会見でも同様の主張をしている。つまり、日頃女性の地位向上とか言っているけれど、その「女性」とは自分達の意図に沿った人が対象で、全ての女性に対して言っていることでは無いことを自ら示している訳です。だいたい、一議員の時の立場や発言と、日本国代表の総理大臣としての立場や発言は異なるわけだしより慎重になるわけです。高市氏としても、これまでは議員対議員で登録や発言も出来たけれど、今後は与党・政府の代表として相手の意見を聞く立場になるわけです。そうやって、互いに意見を調整したり相手の問題点・不備を指摘して、より望ましい結論に持っていくのが、与党野党関係無く議員の仕事だと思うのに、この人はそうでは無いらしい。高市総裁の資質以前に、野党議員の資質が分かる話だと思います。

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