自民党高市新総裁下での党幹部が決まり、昨日はその新体制でのスタートで、与野党各党への挨拶回りに。その中で、所謂「裏金問題」で処分を受けた羽生田光一幹事長代行の紹介で「傷物」と高市氏が紹介したと、後で立憲民主党の野田代表が報道陣にチクり。まぁ、これは高市氏がいらんこと言った名というのが正直なところ。最近では余り使わない言葉だけれど、過去に何らかの罪(=傷)を犯した人のこと言うけれど、自分が子供の頃だと893(反社会的勢力)の皆さんが身体に彫り物を掘っている、その「彫り物」を刺していたと思うけれど。まぁ、だいたいそういう人達は過去に何らかの罪を背負っていることが殆どなので意味としては同様なんだろうけど。軽口のつもりでご本人は言ったんだろうけど、結構重い発言だと私は感じるけどなぁ。羽生田氏が自分で最初に言い出して、それでつい高市氏も口から出てしまったならまだしも、そうで無ければ猛省するべき失言だと思う。
そう言う与党側の失言を嬉々としてメディアに伝える野党側もどうかと思うし、こういう数合わせで首班指名しようとする野党第一党なる存在っていうのはもっと問題だと思うなぁ。だいたいこの安住淳幹事長だって、パーティー券の不記載があった分けで、そう言う意味では彼だって「裏金議員」のはず。自身だって、過去新聞記事に○×花丸とか書いて張り出して不評を買った経験があるわけですし。例えば、出所不明なお金があって、それ故に記載されていなかったというのであれば、それは大きな問題。でも、自民党の場合も「パーティー券」の収益とその原資は分かっているし、正直に記載していた議員もいたわけで、組織的で規模の大きな部分は批判されるべきだけれど、今のルールでは「不記載問題」だから、修正して謝罪すれば終わる話。結局は自分達のことは棚に上げて、他人に対してだけ厳しく言うのは、ある意味隠れ失言じゃないだろうか。
一方で、高市氏の共同会見のために取材上で待っている報道陣が、高市氏の到着が遅れていることに腹を立てたのか「支持率を落としてやる」とか「支持率が下がるような写真しか出さねーぞ」みたいな、メディアとしての意義を捨てるような発言が偶然マイクに拾われて格差している。まぁ、気持ちとしてはそう言うことも感じているとしても、メディア人としては仕事をしているときには押さえて公正中立不偏不党という立場で有るべきことは言うまでも無いけれど、まぁ所詮オールドメディアですからね。自分達が気に入らないことは、兎に角反対するという姿勢が最近強いけれど、その意見や発言の内容ではなく、10分とか15分位の遅延にまで文句を付けるようじゃもう世も末ですよね。
今も昔も、そういう政治家の発言というか全体の傾向自体はそんなに変わっていないんじゃ無いだろうか。でも、彼らの行動や発言のほぼ全てが何らかの形で記録に残る時代になり、しかも良くも悪くも切り取りとか誇張とかさらには生成AIによる現実と区別が付かないようなフェイク動画・画像まで普通に流布される世の中では、悪しき実例を作らないことが必須ですよね。今回の場合はも、高市氏はそういう言い方をする、という事実が残ってしまったから、将来的に似たような事例のフェイク情報が作られたら、結構な人が信用してしまうかもしれない。とはいえ人間は100%清廉潔白とは言えないわけで、自分がそんな発言はしない人間だと多くの人が認めても、ごく少数の批判的な人達は有ること無いこと煽って広げていく。そういう時でも、世間の関心の度合いというか沈静速度の実績として重要なのは、やっぱり過去の発言行動記録だと思うわけで、そこは今からでも一番重要視しないといけないと思いますね。
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