2025年10月10日

身内に甘々

自民党本部での取材待機中の失言「支持率下げやる」発言は、時事通信社のカメラマンの発言だったらしい。 ただ「支持率下げてやる」「支持率下がるような写真しか出さねえぞ」以外の発言は、時事通信社関係者では無いらしく、となると更なる追求が必要なのでは。

まぁ、日頃政治というか与党批判に勤しむメディアの一つとしては、「カメラマンに厳重注意」して、社長が一言コメントしてお終いという非常に軽い対応で終了。「厳重注意」の内容は何なんだろうか。「注意」ということは、「処分」では無いから、何らかの罰則例えば減給3カ月とか、一週間の出勤停止みたいな処罰では無く、例えば当事者を上司が呼び出して「困るよ、ああいう軽率な発言は」とか言って終わりだろうか。日頃厳しい批判を記事で展開している立場としては、随分と簡単に済ませたなと言う印象しか受けない。

新聞社だったら、その社の方針とか意向が有る程度取材活動に影響するのはあるかと思うけれど、「通信社」というのは地方新聞社などへニュース素材を配布することが仕事のはず。そう言う意味では、写真で言えばカメラで撮影したROWデータを提供しなきゃいけないはずなのに、勝手に自分達で色修正とか圧縮加工だけで無く、切り貼り修正までした素材を「元データ」として配布しているようなもの。何も知らずに、そのデータを更に加工するようなことがあれば、バイアスにさらにバイアスが掛けられることになるわけだから、多分元の話とは90度どころか180度違う内容となるかもしれない。

今回の騒動の発端は、日本テレビのネット配信番組用に流れていた動画に拾われたもので、その後その番組に収録された時には肝心な失言部分はカットされていたと批判も出ているけれど、日テレとしては高市氏の発言が主目的で、偶々拾った今回の失言部分は「オマケ」みたいなものだから、そこは編集して必要な部分だけ登録するのは仕方ない。どちらにしても、既にその失言部分はどんどん拡散されていて、さらに他の失言に関してもネット探偵が動いているわけですからね。少し前は、レガシーメディアはネット(メディア)を馬鹿にしていたけれど、気がつけばレガシーメディアがどんどん劣化していて、両者の差が無くなってきている気がします。

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