2025年10月6日

反対しかしないメディア

高市早苗氏が総裁選挙で新総裁に選出されて、就任後の挨拶で「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てて...」と言った時に、「絶対、これ、揚げ足とる奴がいるだろうなぁ」と思ったら、予想通りでした。この発言の直前に「今の自民党は人も少ない。でもやることは多い。だから全員が仕事をしないと、一度離れた人心は戻らない。だから私も」という流れだったはず。文字列だけ見れば、ワークライフバランスを蔑ろにする発言みたいにも取れるのだろうけど、ちゃんと前後の話を聞けばそんな意図では無く、死に物狂いで信頼感を取り戻さないと次は無いという危機感だと分かるはず。

この新聞社が姑息なのは、自分達の意見としては絶対掲載しないんですよね。意見を言わせるのは全て第三者というか、他人に自分達が欲しい言葉を言わせている。今回も、過労死を考える家族会代表の言葉として批判意見を掲載しているけれど、別に過労死が良いとは言っていないし、無視するとも行っていない。仮に高市氏が「私達が死に物狂いで仕事をして、国民が無理をして過労死するような環境を一掃しましょう」とか言ったら、同じ事を言うのだろうか。

さらに労働法に詳しい教授の意見を採り上げているけれど、「ワークライフバランスが男女間の雇用格差を是正している」のであれば、今回の高市氏の総裁選出はかなりの「格差是正」であると思うのに、何故その点に関してはインタビューしないのだろうか。男女間の格差是正というのは、確かに父親が産休取得する機会増加も必要だけれど、女性や母親の社会復帰や進出という、家庭以外の部分への責任と労働も増えることをちゃんと言うべきだと思う。女性は女性で、「出産、育児」という重要な指名と役割があるから、それに対応した支援や施策もあるわけですからね。だいたい、「海外ではトランプ大統領でさえ休暇を取っている」とここでは言うけれど、総理が休暇で別荘へ行ったり、どこかに出かけると「国民は汗水たらして仕事をしているのに、遊びに行くとは何事か」と言うくせに。本当、その時その時都合の良いことしか書かないのが今のメディアで、だから今回の総裁選予想も完敗したと思います。

 どちらかと言えば保守色が強い自民党で、かつ女性活躍の場が少ないと言われていた日本の政治世界で、その故人に対して好き嫌いはあるにしても、「初の女性総裁、初の女性総理」の可能性が出てきたのに、なんでこれを機会に「女性の社会進出」とか「地位と責任と仕事」みたいな話が出てこないんだろうか。私は、「適材適所」という事が一番重要だと思うし、さらにそこには「自分の意志」でそれを受ける受けないということも重視しないと、無理矢理仕事をやらさ蹴る「社会主義、共産主義」みたいな世界しか肯定されなくなってしまう気がします。高市氏はご主人が介護が必要という普通の生活でも大変な状況で、さらに「総理」というこれも一番多忙で責任重大な仕事を選択したわけで、多分「女性」としてはこれから暫く一番忙しく大変な状況になると予想されます。そんな中でも「女性ももっと総理を目指すべきだ」とか「そういう状況になっても安心して介護を任せられる施策を考えるべきだとか」もう少し建設的な意見をメディアを展開したらどうだろうか。記事のタイムスタンプを見ると、高市総裁が決まったら直ぐにこの記事の準備に掛かっているみたいだけれど、それって記者のワークライフバランス的には満足しているのだろうか。まぁ、レガシーメディアですからね。全て「レガシー」モードなんだろうな。

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