最近よく耳にするようになった外国人居住者。島国日本と言えども、今年はインバウンドが4,000万人超えになりそうで、日本の総人口の1/3の外国人が毎年訪れる状態。その中の仮に1%が長期滞在や定住するとしたら、毎年40万人の外国人が国内に増えて行くことになるわけで、事情から帰国する人や亡くなる人の分を差し引いても、20~30万人位は年々増加していると思っても間違いじゃ無いかも。実際産経新聞の記事にも、昨年の状況では日本人人口は90万人減ったのに対して、外国人人口は35万人増加して現在は367万人の外国人が国内に定住していることに。これって、ほぼ横浜市くらいの人口規模ですよね。
そんな状況だから、全国の市町村では外国人住民の割合が10%を超えるところも20市区町村に達しているとか。浜松市も、30年位前かな、ヤマハ、ホンダ、スズキなどの地元企業が、労働力として日系ブラジル人等を大量に誘致したりしたので、今でもその時に来浜した人や、その家族、あるいはその後そういう話から浜松に来た人も多く居ると思います。更に最近コンビニに行くと、多分東南アジア系と思われる男女の若い店員さんがレジ打ちとかしている様子をよく見るようになり、どういう経緯から浜松に来ているのかちょっと不思議でした。浜松なんて、ほんの40~50年前は地方の1都市で、外国人なんて見ることも珍しいくらいの土地だったけれど、時代はあっと言う間に進んで行き、地元のイオンモールへ行けば、日本語、英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語でアナウンスが流されるようになりました。浜松市からのお知らせとかゴミ出しの注意書きなんかも、多言語対応しているし、偶に区役所とか市役所に行けば、東南アジア、中東、南米、欧米、中国、と色々な地域から来て浜松で生活しているであろう人達を見ることも珍しく無くなりました。島国で入国する時の不便が大きく、どちらかと言えば歴史的に閉鎖的な要素のある日本であっても、もうこういう状況は必然ですよね。
うちの自治会にも、複数の国から日本に来て生活している家族が何件かあって、今は落ち着いているけれど、以前はそれこそコミュニケーション不足だとか、情報不足で行き違いもあり、トラブルに繋がる事もありました。色々思うところはあるんですが、自分の多少なりとの海外経験から感じるのは、「基本は『日本』のルールに従って貰う」一方で、それを押しつけるような事から反発を生んで、彼らが「独自コミュニティーみたいなものを作る事は避ける」対策というか指導が必要じゃないかと。アメリカの場合だと、有名なLAの"Little Tokyo"の様に、日本人も最初は独自コミュニティを作るけれど、日本人の場合はそこから米国社会の中へ分散して行く割合は多いんじゃ無いかと思います。一方で中華系とか韓国系はどんどん自分達の「街」に収束していく気がするし、スペイン系はもう完全にアメリカ国内の中でのメジャーになってしまったし。ただ、アメリカの場合は元々移民の国で人種も複数存在していたから、そういう前提の社会だったのでまだ対応出来ると思うんですが、日本場合はそういう準備というか免疫が無い状態。だから、何度も書いているけれど「多文化共生」の考え方は良いけれど「他文化強制」になってはいけないし、やはりベースの「日本」という部分は崩しちゃいけないと思うんですよね。

0 件のコメント:
コメントを投稿