先日の日米関税交渉の結果を受けて、米国の相互関税15%が1日から発動されて、多くの企業では対策を迫られることに。日本側の赤沢亮正経済再生担当相が、日本とアメリカを結果8回往復して、獲得した「結果」で評価は様々だけれど、当初の「25%」からは10%引き下げ、お米の輸入にしても、現行の輸入米の総量は変えずに米国の割合を増やすことで結果的に米国からの輸入量を増加させるなど、個人的には「かなり成功した交渉結果」だと思います。「80兆円」とか「9:1」とか数字も一人歩きしているけれど、別に日本政府が80兆円投資するわけでは無く、民間も含めた様々な投資のそれも数年間の投資額だし、「取り分9:1」といっても、ベースが幾らになるかは分からない。赤沢大臣曰く、「数脚億円の下の方」とのことで、もし合意できなければ日本の損失は10兆円規模という話なのて、どちらが得かは言うまでも無い。日本が得をする交渉では無いことは最初から明白で、最大の目標はどれだけ被害を最少化するか名のだから、その点から言えば十分合格的と言えるのでは。
その赤沢大臣が交渉の裏側というか苦労話をしているのが、Youtubeの「魚屋のおっチャンネル」。
まあ、好き嫌いの大きいチャンネルだとは思うけれど、結構著名な政治家も登場して本音に近い発言をするときもあるので、個人的にチャンネル登録しているんですが、その赤沢大臣の回も産経新聞の記事が出る前に視聴していました。で、その前に各放送局に出演して、関税交渉の話をしている部分と被るところもありましたが、結構これまで知らないことや誤解していた部分が解消されるなど、個人的に非常に面白く興味深い内容だったと思います。
実は私はこの方の経歴など知らなくて、当初は石破総理の最側近の一人だという事から、この交渉役に任命されたくらいの認識でしたが、この方国交相の出身であの日米航空協定の現場にいた方だったんですね。だから今回この仕事を言われたときには「よし!と思った」と語っていたけれど、なるほどそう言う経験があればああいう大きな交渉にも臆せずに進められるだろうと納得しました。しかも番組の中でご本人自ら言われているけれど、これまでずっと党内でも日陰(笑)の存在だった石破派に20年間所属し、冷や飯を食べる状態だったのに、いざ責任有る立場で仕事を任されると、世間の批判や評価など気にせずちゃんと結果を出して帰ってくるわけですからね。変な話だけれど、こう言う人がちゃんと党内に居て万一の時にもしっかり仕事をして結果を出せるから、やはり自民党は他の政党とはひと味もふた味も違う存在だと思う。勿論、100%正しい何て思わないけれど、例えば同じ事を他の野党の議員の中で出来るような人って居るとは思えないし。まぁ、その最たるものが鳩山元総理の「最悪でも県外」からの「トラストミー」だと思う。
個人的にはツボには待ったのは、やはり「マイル」の話で、赤沢大臣曰く「ANAのワシントン(ダレス)線は、ファーストクラスが無い」発言。えっ、B777で飛ばしていないのと思ったら、ANAのHND-IAD (NH102/NH101)って、B787-8がベースなんだ! しかも、NRT-IADってもう飛ばしていないんですね。これもビックリ。確かNRT-IADって、ANAの最初の米国本土への国際線運航路線じゃなかったかな。IADはUAのハブでもあるので、この路線はUAに任せているのだろうか。その場合でも、やはりファーストクラス設定は無いなぁ。で、B787-8のビジネスクラスなので、あのSTAGGERED SEATの更に少し狭いシートなんですが、ご本人も「ビジネスって言っても、こんな狭い座席で」みたいな事を言っていて笑ってしまった。まぁ、世間は勝手な誤解自分自身で作りだして行く典型みたいな話ですよね。あと、アメリカとの交渉術の話みたいなところは、自分も仕事でアメリカのマネージャーやエンジニアと色々やり合って苦労した時代や、そこで互いに理解した後の特別な絆みたいな所には大いに共感する話で、これはこれでまた別の話題として呟いてみたいなと思いました。こういうものがサクッと公開されたりするから、ネットも油断できない。
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