すごい、猛暑に対する理化学研究所の驚くべき研究で実績もすでに出てる。「手に入りやすいエタノールを、希釈して与えるだけという簡単にできる方法なので、さらに研究を進めて世界に広めたい」/野菜に“エタノール”与え気温高い環境でも成長させる研究進む | NHK https://t.co/YUrqx7HQym
— 佐々木俊尚 四刷決定!「フラット登山」絶賛発売中 (@sasakitoshinao) August 2, 2025
佐々木俊尚氏が紹介していた、理化学研究所によるエタノールを利用した「暑さに強い野菜作り」の方法。希釈したエタノールを野菜に与えたり噴霧するだけで、暑さに強くなるだけで無く収穫量が増えたり生育が加速されるような効果もあるらしい。もしこれが実用化されたら、かなり画期的な農法として広まるのでは。特に昨今の猛暑・酷暑環境での農業には、ある意味革命的な方法のような気がする。
エタノールは、言うまでも無くお酒の主成分。工業用に製造する事も可能だけれど、全国の酒造メーカーでも作る事が可能。消毒用アルコールの原材料でもあるので、あのコロナ禍の時には本来の製造メーカーの製造能力が足らなくなると、酒造メーカーも消毒用アルコール(=エタノール)製造に協力したほどだから、製造コスト的にもかなり有利な気がします。また、要するにお米から精製することが出来る分けだから、例えば海外からの輸入依存とか言うリスクも殆ど無いわけで、何か欠点を探すのが難しい気がするくらい有益な手法だと思います。
元記事であるNHKの記事を読むと、静岡県の菊川市での枝豆生産に既に活用されていて、収穫量が2倍になり収穫期も4日程短縮されたという話。その方法は7%位のエタノール液を10日おきにドローンで散布するということで、それってある意味酎ハイとかを散布するような感じですよね。収穫量の増加は、生産効率化として大きいだろうけど、やはりこの暑さに耐えられる体質になるというのが一番のメリットのような気がします。最初に書かれているミニトマトの例だと、0.1%に希釈したエタノール液を吸わせたら、暑さに耐えてかつ実の数も3倍以上になったというので、今後家庭菜園でも流行りそうな気がしますね。原理としては、エタノールが与えられることで、高温から細胞を守るタンパク質が増加したり、葉や実に含まれる糖分が増えたりする変化が見られるという事なので、もしかしたら果物に適用したら更に糖度が高くなるような製品が生まれるのかもしれませんね。
ふと思ったんですが、酵母菌みたいな物が植物の根の部分とか田圃や畑の中に大量に存在するような環境を作り、それが糖質を分解してアルコールを生産することで、その農作地の生産性が一気に上がるみたいな事って出来ないだろうか。糖分の供給をどうするのか難しそうだけれど、でもよくよく考えたらこれって「良い土作りをする」という意味でもあるんですよね。土作りの話を聞いていると「微生物が豊富で、活動が活発で」というような話を聞きますが、案外こう言うことが理由なのかもしれない。酒造メーカーにしても、最近流行のノンアルコール製品を作る手法の一つとして、本来のアルコール飲料を製造して最後にアルコール分を抜くみたいな方法を最近CMなどで謳っているけれど、その除去されたアルコールをこういう植物育成用アルコールとして販売出来ないだろうか。あるいは、家庭菜園用のコンポストみたいなものって、中でアルコール発酵とかさせて、そのアルコール分を畑に還元するような仕組みも出来そうな気がするけれど、どうだろうか。農業が変わる、一つの切掛になるかもしませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿