2025年7月3日

Mobile Battery in Flight

今や「準必需品」とも言えるモバイルバッテリー。原因は色々あるとは思うけれど、結構頻繁に発火騒動やトラブルの話しを聞く、要注意デバイスでもあります。「電気エネルギー」を化学反応の形で保存しているわけだから、エネルギーの固まりでもあるわけで、特に最近の大容量バッテリーのエネルギー量は結構なもの。 そんな「危険物」だからか、飛行機に持ち込むときにはスーツケース等に入れて預け入れ荷物としては渡せず、「機内持ち込み」が必要。さらに、バッテリー容量によっては、機内持ち込みも駄目な場合も。保安検査場では、モバイルバッテリーがあると、必ず表面に印刷されている容量を係員の人が確認しているけれど、あれもなぁ、メーカーによっては信用できない場合もあるしなぁ...

そんな「ヤバイ物」のモバイルバッテリーは、来週から機内持ち込みは出来ても、機内の手荷物収容棚には入れられなくなるらしい。でも、セキュリティチェック後、手荷物に入れてしまったら、自己申告でもしない限り誰も確認出来ないと思うけどどうするんだろうか。もし自己申告無しで、万一のトラブルが発生したら、より重い罪になるんだろうか。SingaporeのChangi Airportのように、ゲート前でX線検査しても、実際に飛行機に乗り込む直前にもう一度スキャンしないと分からないだろうしなぁ。

最近の機材だと、各座席にUSB充電ポートが設備されている機体も増えていると思うんですが、そうなると手元に置かざるを得なくなったモデハルバッテリーを、フライト中に接続して充電しようとする人も増えるのでは。で、粗悪な製品だと、充電しているときに発熱したり発火するケースが逆に増えそうな嫌な予感がするんだけれど。もし手元に無ければ、殆どの人はスマホをポートに接続して、本体を先ず充電すると思うんですよね。何かやぶ蛇な事が発生しそうな予感がするなぁ。機体によっては、AC電源とUSB電源2つ利用出来る場合もあるから、そうなると片方でスマホ充電しつつ、もう片方でモバイルバッテリー充電してたらあららのら、みたいな(不吉な)。

モバイルバッテリーも、ちゃんとした製品ならば安全対策もしっかり対応しているし、よほど無茶な使い方をしない限り、トラブルはまず発生しないもの。とはいっても、世の中に100%完全という話は存在しないように、幾ら著名メーカーの製品でも内部のバッテリーパックがOEM物でロット不良とかあったりしたら、トラブルが全く無いとは言えないのも事実。結局は、万一の場合に直ぐさまトラブルを発見して必要な対応を迅速に取れるように、目の見える範囲、手の届く範囲に置くしか無いんでしょうね。でも、一度に何百人と搭乗する場合もある飛行機だから、仮にその一割がモバイルバッテリーを機内に持ち込んでも、20~30台位は存在するわけです。今の時代、下手したら100台以上のモバイルバッテリーと一緒に、1時間2時間密室で逃げ場のない場所で移動しないといけないのかもしれないと思うと、下手なスリル小説よりも緊張しますよね。兎に角、安全第一の運行を祈りたいです。

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