2025年7月4日

スカウター警備員

警備会社のテイケイが、大阪万博の日本館警備に投入している、アニメに登場する「スカウター」みたいな情報端末装置に関しての記事。音声通信に関しては、昔は無線機(トランシーバー)方に作業していた様子も、今ではWi-Fiを利用するにしても、公衆回線を利用するにしても、今では普通にどこでも利用できるから、小型のマイクとイヤホンを装着した警察官や警備員の様子を見るのは普通の光景に。その先の映像情報も含めたコミュニケーション手段としては、これからなんだけれど、どうしてもアニメのデザインに引っ張られている気がします(笑)。

もう30年以上前だけれど、当時ウェアラブルPCの試作みたいなことをとある部門がやっていて、そこに少しだけ関係していたことがありますが、まだまだ技術発展途上の状態だったので、ウェアラブルというよりも、それこそアメフトのショルダーやヘルメットなどの防具を装着するような印象でした。当時の技術的限界はいろいろあったけれど、まだまだ消費電力の大きかったデバイスを動かすバッテリーも小型化されていなくて、バッテリーだけで2~3kgはあったかなぁ。それで1時間動くかどうかみたいな時代だったと思う。あと、やはり表示装置の小型化と高解像度化もまだまだでしたね。小型化はそれなりに可能だったけれど、そうすると解像度が大きく出来なくて、文字情報を投影するにも苦労していた気がする。

今では通信インフラも整備されているから、動画配信も出来るし、リアルタイムでどんどん情報を流すことも可能。音声通話の場合、話す場合は勿論聞くだけの場合も外に音漏れするから、どうしても警備という仕事で必要な「秘匿性」には欠ける気がします。映像情報があれば、情報受信は無音で行動できますからね。また、情報量自体も音声通信よりも映像通信の方が何倍何十倍も大きいだろうし。また映像端末があれば、後はカメラを複数用意して、例えば視線と同じ方向の前方だけで無く、背後をモニターしたり物陰からカメラだけ差し出して確認することも可能だろうし。さらに、ヘルメットみたいな装具にカメラを内蔵出来れば、360度リアルタイムで映像記録をして、万一の場合の情報収集にも役立つだろうし。今の技術でも、十分実用的な物が作れそうだなぁ。

で、そういう物が個人レベルでも利用可能な時代になれば、やはり自分のライフログみたいなツールとして私は使ってみたいですね。さらに言えば、その記録を寝ている間にエージェントAIが整理してくれて、例えば移動時の映像から交通費を精算したり、あらかじめ登録されているキーワードや検索用語に沿って、必要な情報のサマリーを作成してくれたり、それこそその間に発生した約束だとかをスケジュールしてくれたり、寝ている自分の健康管りモニターをしつつ、そんなライフログの最適化をしてくれるようなところまでシステムを開発して欲しいなぁ。まぁ、そうするとますます自分で記憶したり判断する機会が減っていくから、ますますぼけが進みそうな副作用が心配だけれど。でも、そうやって効率化しつつ、そこから新しい刺激を見つけて経験していくことが、ある意味「人生の効率化」みたいなものでもあるんじゃ無いだろうか。そう前向きに捉えたい気がします。

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