ウクライナの特殊機関によると言われている、ロシアのくうぐう基地に対してのドローン攻撃。基地近くまでトラックの荷台に隠して運び、そこから離陸した攻撃用ドローンが航空基地施設や航空機を攻撃して、核攻撃も可能な爆撃機の34%、被害額として1兆円規模の損害を出したという作戦。ネット等で次々に公開されていく情報を見ていると、昔読んだ「テクノ軍事スリラー」小説のような内容で、ただただビックリするばかり。軍事の専門家では無いけれど、その手の小説好きとしては、「現実は小説よりも奇なり」という諺をあらためて思いだす機会ですよね。
運送用トラックの荷台の壁を二重にして、そこに攻撃用ドローンを配置。基地から数kmの場所までそうとは知らない運転手に運ばせて、そこから離陸したドローンがどうもリモートコントロールでターゲットを発見・特定して突入していったらしい。何も知らない運転手は拘束されたり、命を奪われたりした人もいるみたいですが、その攻撃指揮し実行したウクライナの担当者は今の所既に逃亡しているようですね。これがウクライナとの国境近くの場所なら、直接ドローンを飛ばしても良いのだろうけど、今回攻撃の目標となった基地はウクライナとは反対側のシベリアの基地。先ずそこまでドローンを運んで、さらに工作員が侵入して受日するまでどれだけ掛かったのだろうか。ウクライナ側の発表では1年半位前から計画して居た作成らしいけれど、ということは当時ではもうそれくらいの期間は戦争が続くことを覚悟したということなんでしょうね。
この攻撃による損害はロシアにとっては大きいけれど、かと言って戦争終結に繋がるほどの規模でも無く、逆にロシアが報復攻撃に出る可能性もネットでは言われています。一方で、今回はトラックの荷台にかくして作戦値まで運搬されたことから、今後はトラックの荷物検査をよりみつにしないといけなくなり、それがロシア国内の物流に大きな影響を与えることが予想され、それによる経済や社会生活に対しての影響が一番の「戦果」かも。もう一つは、同様の攻撃手法はどこの国のどこの基地に対しても可能なわけで、殆どの国の軍事関係者が戦慄したみたいな事もネットには書き込まれています。最初にも書いたけれど、SF小説だったか軍事小説だったか、私もこんなアイデアを昔読んだ記憶があるんですよね。これまでのように、それなりの距離を飛来して攻撃してくるドローンやミサイルならば、早めに探知して対策も取れるだろうけど、数Km程度の距離だとそれも間に合わないだろうし、多分今回は油断もしていただろうから奇襲攻撃としては最大の効果だったでしょう。でも今後はもうこの手は取れないから、次はどうするかですよね。
ウクライナとしては、今回の攻撃の戦果は大きかっただろうけど、だからと言って最前線のウクライナ・ロシアの国境付近の戦況がいきなり変わるわけじゃ無い。アメリカも欧州も、これまでよりも武器支援を進めるような雰囲気も感じられますが、それだっていきなり大量の高性能武器が投入されるわけでも無いだろうし、一気に戦局を変えるだけの投入にはならないでしょうね。仮にそういう状態になれば、ロシアとしても更にエスカレートするだろうから、そうなるとますます解決から遠くなってしまう。 素人ながらも、今回の結果がウクライナ・ロシア双方がより激しく泥沼の方向へと加速させる事になりそうな気がします。
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