今のお米の高騰は「JA」も「転売ヤー」も関係ない。本質的な原因は、政府が定めた「玄米基準の作況指数」による統計上の収穫量に対し、「精米の流通量」が乖離していた結果では https://t.co/apW28nxWwS.
— Togetter(トゥギャッター) (@togetter_jp) May 31, 2025
今回のコメ価格高騰に原因・理由には、色異論ものがあると想像されますが、その中でも作付け指標の評価値が現実と乖離して居るという説明。つまり、作付け指標は収穫時の玄米の量を示しているのに、実際に市場に出回る「精米」は、それを精米して出荷するため、これまでは作付け指標の1割減くらいが通常値。それがここ最近の異常気象などの影響で、通常1割減のところが、ここ最近は2~3割が精米過程で消えているため、それが品不足からの価格高騰を引き起こす要因になっているという説明。さらに2023年は文字通り「不作」の年で予想値よりも収穫量が足らず、2024年米を先食いしたりで更に品不足状態になっているというのも大きな理由でしょうね。
私も、玄米で購入して必要に応じてJAやホームセンターの精米機で精米していますが、一般的な標準米に精米すると、ほぼ1割減位になります。さらにお米を削る無洗米とかだと、さらに減るでしょうね。また、自分で食べる分には問題無いとしても「お米」として販売するためには、一粒一粒がちゃんと「お米」になっていないと行けないわけで、精米時に割れたり削って白濁したような状態になると、それは弾かないといけないので、そうなると精米で減る以上に減ってしまう。そんなこんなの悪条件が重なり、それが今の「お米高騰パニック」になっているというのが一番腑に落ちる説明。
一連の会話にも登場しますが、ここ最近は異常気象も続いているので、お米自体の品質も厳しくなるし、収穫量も減ってくることを覚悟しないといけない。一方で、米農家を廃業する傾向は、従事者の高齢化とともに今後は加速していくだろうから、ますます生産量も減少することに。対策としては、出来るだけ大規模化して農作業の効率化を進めて、省力化しつつ収穫量を増やすしか無いのだけれど、日本の場合は多くの田圃が昔からの相続などで細切れのパッチワーク状態になっていることが多いから、中々それらをまとめて一つの大きな「田圃」にすることは難しいだろうなぁ。
今は直近の米価格を下げて沈静化することが最優先だけれど、今年の秋の新米に向けて増産するとともに、現状に即した精度の高い「指標」に改定するとかする作業も早急に進めないといけませんね。少なくとも今後は、玄米ベースの値に対して、1.5~2割位の量が市場に出回るお米の量という認識をしないといけないのかなぁ。家の近くの田圃も、そろそろ田植えが始まり、いよいよ今年の米作りも本格的にスタートするわけですが、夏の猛暑だけで無く天候特に雨の状況が米作りには大きいから、それも心配。ずっと梅雨空が続いて日照不足になったらまた不作になるかもしれないしなぁ。ハウス栽培みたいな環境で生育できれば安定した収穫量も期待出来るんでしょうけど、中々大規模にそんな設備を田圃の上に準備する事も厳しいだろうし。いずれにしても、間違った指標を元に議論をしても正しいゴールには到達出来ないわけで、先ずはそこを整備することが最重要課題と言えるのかも。
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