2025年6月11日

ギルティー映え

ジャーナリストの佐々木俊直氏が紹介していた、「ギルティー映え」 。リスクのなくなった社会生活の中で、わざと高カロリーだったり大量の食事をとることで、危機感というか背徳感を感じてバランスをとるという話らしい。それって、行ってみれば一種の「チートデー(Cheat Day)」みたいなものですよね。筋トレとかダイエットのために食事制限をしていた人が、精神的にバランスをとるために一週間とか一定期間に一日だけ自由に食事する日を設定するのと同じ気がする。

私自身は、最近はいろいろ事情があって基本自炊の生活なので、まず自炊自体が気分転換になっているんですよね。ただ、毎日三食自炊はなかなか厳しいので、週の半分くらいの昼食は外に出てサンドイッチを購入したりコンビニ飯にしたり、あと夕食なども面倒に感じたときには、ストックしてあるレトルトのカレーとか牛丼とか、そんな物で代用することもあります。まぁ、そんなときにも、大体の場合事前に作っておいた副菜、例えばキュウリの浅漬けとか醤油付けの類いや、季節によっては白菜や大根系の浅漬けなど。また、洋風の物だと、少し前にはキャロットラペにはまっていて、いろいろお酢の種類を変えてみたり、ドライフルーツを入れてみたりと試したことも。特に自炊にこだわっているわけでもないし、自炊が大変だとも思わないので、もう普通に必要に応じて作ったり食べたりしています。でも、月に1~2回は、自分へのご褒美と自分の味覚や好みのキャリブレーションもかねて、そこそこのランクのお店に食べに行ったりしています。浜松市内のお店でも、それなりにお高いお店ですが、それ以外の場合に飲み歩くことがなくなったので、昔と比べたら結構コスパは良くなっている気がする。

食べることだけでなく、それ以外の事にもこういう意識は働きますよね。例えば仕事の時などで昔コーディングをしていると、どうしてもデザインやアルゴリズム作成に煮詰まる時が出てきます。そんなときには、全く関係無いツールだとユーティリティのコーディングとかデザインをやっていると、気分転換になるし本業の仕事の糸口が閃いたりした物です。また、以前からよく国内外を問わずに旅行へは出かける方ですが、そういうプランを考えることとがまず最初の気分転換になるし、実際出かけたときには私は現地での予定はほとんど事前に入れずに出かけて、その途中だったり現地で決めたりするので、何というか「あそこに行かなくちゃ」みたいなプレッシャーもない。ハワイなんかへ行っても、昔は二日間ずっとアラモアナのビーチでボートしつつ持って行った文庫本を読んでいたこともあったし、そういうチートデーを入れることも大事だけれど、逆に忙しすぎる場合やきついなと思ったときにはあえて何もやらないことが「チートデー」になると思います。

要するに、適度な刺激は時々は必要だし、刺激が多すぎる場合には平穏な時間が必要だという、バランスの問題だと思う。それも、いきなり大きな物をドカンと入れる事もあるだろうけど、ひびちょっとした刺激を見つけるとか、そういう場合も有りだと思うんですよね。結局一週間食事を制限して、一日だけチートデーをもうけるとしても、結局それがルーティン化したとたんに、チートデーはなくなるし刺激にもならなくなると思う。チートデーをランダムに設定するとか、逆にある程度日々追い込んで苦しい日の後に、自由になる一日を入れるとか、刺激のインターバルや種類も変化させていくのが一番重要だと思う。で、そういう物って与えられて満足する物ではないので、結局自分で工夫して準備して見つけて実装するしか無いんですよね。そのためには、情報収集も必要だし、そういう機会を作る・見つける努力も必要。で、そういうことに注意して生活していることで、結果的に自分の生活の質(QOL)が上がって充実していくという、正のループが生まれるんだろうと自分は思っています。まぁ、そのための切っ掛けの一つとして、こういうギルティー燃えもありかもしれないけれど、年をとるとそういう刺激の切っ掛けも選択肢が減ってくるから、やはり若い頃からいろいろ経験していくのが大切だと今になって痛感しています。

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