2025年5月30日

限界政党

先の衆議院選挙後、「103万円の壁」など、良いポイントを突いて支持率を上げていた国民民主党。個人的には、椎葉幹事長が地元出身ということもあるけれど、ちょっとこれからの活動に期待していた政党。でも、やはり力不足なのかなぁ、党首がこういう発言をして弁解に追われたり、その「陰の代表」とも称される椎葉幹事長も、「博多の女性は」とつい軽口を発言して、こちらも釈明する羽目に。だから、党勢がなかなか拡大しないのか、ちょっと限界を感じる事象です。

玉木氏が弁明しているように、言っていることは事実ではあるんですよね。毎年備蓄していけば、何年後かの備蓄米は品質も低下するだろうし、保存する場所だって限りが有るのだから、古いものは何らかの形で処分しないといけない。多くは、飼料用として売却されたり、あるいは品質を確認して学校などの給食用とかおせんべいなどの材料にも使われるらしい。だから言っていることに間違いは無いのだけれど、問題は「言い方」ですよね。

「一年たてば動物の餌」という言い方は、正しいのかもしれないけれど、まだ一年たっていない今販売するわけだから、こういう言い方はまるで「いま餌を販売する」みたいな印象も受けかねない。さらに、動物の餌にするしか無い品質だからそうするのか、問題なけれど処分先としてそれくらいしか販路が無いからそうしているのか、多分後者だと思うんですよね。それだって、一部は給食などに回すくらいだから、食味などは新米には叶わないかもしれないけれど、食べられないものじゃ無いはず。備蓄米の放出方法手段に関しては、確かにもっと良いやり方があったかもしれないけれど、それはやはり後付けの話だと思う。仮に古いものから今回放出していたら、「何で新しいものがあるのにそれを出さない」といちゃもんしていただろうし。まぁ、そういう意味では、この田崎史郎氏の言葉が全ての気がする。

個人的に感じているのは、今の米価格高騰の理由の中には、投機的な原因も結構ある気がするし、後は高値に足並みをそろえて価格操作とは言わないけれど「高く売れるなら高いままで」という部分もあると思うんですよね。今販売されているお米は昨年の生産分だから、農家からの買付価格は60kgで1万5~6千円位でしたっけ。この後に、いろいろなコストや利益が上積みされているのだから、実はお米の原価が上がって高値になっているわけでは無い。途中の中間マージンを下げさせるためには、その価格の製品が売れなくなることが一番効果があるだろうから、そういう意味ではより安い価格の製品を大量に市場に出すというのは正しい対策だと思います。その上で、今年のお米は60kgで2万3~5千円位での買付が決まっているのだから、そこにそこそこ正当なコストや利益を積み重ねた、まぁ5kgで3000円中頃くらいの価格というのが落とし所でしょうか。もしかしたら、今回のことから、アイリスオーヤマとか大手の流通業者は、お米農家と直接契約して「高品質低価格商品」の開発とかに乗り出すかもしれませんね。政党としては、そういう大局的な視点から何が必要で何をすれば良いのか、そういうところを議論してほしい。

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