今週のTBS系列「マツコの知らない世界」は、前編の「モーションキャプチャーの世界」も 後編の「紙の世界」も個人的に興味深い内容で、ずっと右手で「へぇ~」ボタン(架空)を叩いていました(笑)。
私は、PCのゲームは勿論、所謂ゲーム機も使ったことが殆ど無い位なので、CMなどで見ることはあっても実際に操作することも実際のゲーム画面を直接見ることは無いのだけれど、最近のゲームの解像度や動きの凄さは何となく理解していました。昔のドット絵時代の事なら少しは関わっていたので、未だにあのイメージから抜けられないのだけれど、最近のゲーム画像って、もうリアル画像に近い解像度だし、何より驚くのはその動きのスムースさ。どういうアルゴリズムを使っているのか疑問でしたが、人間がモーションキャプチャーしているというのは、ある意味納得するけれど意外でした。それはそれでデータ量だって半端ないと思うんだけれど。で番組の中でマツコが「これはAIには出来ない動き」と絶賛していたんですが、今キャプチャーされている人間の動きをAIにどんどん学習させていけば、「アクター○○さんが、全力で富士山8合目から走って下山する様子。途中でランダムに転けたり躓いたりする。」みたいなプロンプトをいれたら、本当にモーションキャプチャーしたような絵が生成できる様になると思う。既に亡くなっている作家の小説を学習させて、「AI○○」みたいな形で小説を生成させるよりは、既存の動きを生成させる方が、データ品質的にも生成能力的にも十分可能な気がするなぁ。
もう一つの「紙の世界」の話も知らないことが多くて、特に書籍用紙だけで350種類以上有り、それ以外にも様々な種類の「紙」が、今でも色々なメーカーで開発研究製造されているというのは、ある意味「日本らしい光景」だなぁという気がします。以前何かの番組で(多分「ガイアの夜明け」かな)、世界的に色々な古文書が残っているけれど、西洋のパピルス紙は劣化が著しく残っているものが少ないけれど、日本のコウゾを利用した和紙は耐性があり、戦争などで消失したものも多いけれど、世界的にも結構な分量の古文書が残っていると言うような話が記憶に何となく残っています。また、残っている古文書類にしても、結構一般の日記みたいなものとか、和歌集とか、多分「後世に残すぞ」と言う目的ではなく、普通にその時代に娯楽としてあるいは生活の一部として書き留められたものが残っていることは凄いんじゃ無いかと思います。ある意味今の時代にも通じる「オタク的要素」がその当時からあったという証明にも成るんじゃ無いだろうか。それ故に、その基盤となる「紙」の製造方法や種類に関しても、色々な物が全国各地で生まれて消えてまた生まれて改善されてを何度も繰り返してきたんだと思います。
この番組と言えば、マツコの食べるシーンがあるかないかで視聴率が結構変わってくると言う話を以前聞いたことがありますが、時々こう言う貴重な知らない世界紹介もあるので侮れない。モーションキャプチャーなんて、デジタルとアナログの融合の極みみたいなものだと思うんですが、それが日本でここまで発展しているというのも、何となく納得出来る話。勿論、ハリウッドとかアメリカのAmazonなんかも同じような手法で色々な作品を作っているんだろうけど、最新のキャプチャー技術等はアメリカ優位でも、その使い方利用方法では日本が洗練していくというのは、過去の家電製品とか自動車製品、さらには7/11みたいなサービス業でも同じようなスキームが生まれていて、何となく先祖返りというか、日本のお家芸だなと感じましたね。また、こういう内容で放送してくれないだろうか。
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