今朝の朝のニュース等では、高値止まりしている「お米」対策のために、お弁当の「ご飯」を「パスタ」とか「ナポリタン」などに変更する、「お米代替作業」が進んでいると伝えています。個人的には、今回の「米不足、米高止まり」の話が出てきたときに、「パスタとか焼きそばとかで入れ替えたら駄目なの」という印象を持っていたので、「何だ世間はやっと気がついたか」と偉そうに(笑)。
ただ、それでも疑問なのは、1年くらい前かな、当時は「小麦不足」が言われていませんでしたっけ? そのため「粉物」が大変という話をしていて、その代替策として「米粉利用」という話が広がっていた気がするんですが。当時は、まだそんなに米不足の声も聞こえなかったけれど、その直前には確か夏の米不足が言われていて、「もう少し我慢すれば秋新米が出てくる」と言われていた時期じゃ無かったかな。で、その新米が前倒しして先食いされてしまい、さらに先物相場もあって出し渋り等が発生して、それが今の米不足に繋がっている、というのが自分の理解なんですが。米から麺に一時的にしろ変更するのは良いけれど、今度は小麦粉不足になったらどうするんだろうか。まぁ、小麦粉の場合は輸入分も多いから最悪何とか調整出来るという事なのかな。
あと、小麦粉の場合はアレルギーの問題(お米アレルギーもあるだろうけど)もあるから、誰でも彼でもお米から麺にと言うわけにも行かないでしょうし。それと、お米と麺を比較すると、お米は洗って炊飯すれば良いだけだけれど、麺は麺を準備してパスタとして調理と化しないと行けない。その分コスト的にも割高になりそうな気もするなぁ。コスト、調理の手間、さらにパスタの場合はそれだけで一つの「主食+おかず」になるから、おかず類との組合せにも悩みそうな気がしますね。
米が高い高いと言うのは良いけれど、どこの報道を見ても今の日本の米作りで、どれだけのコストが掛かり、どれ誰の利益を積んだらどれくらいの販売価格になるのか、そういう報道が一切ない気がします。そこが一番の問題でしょう? 米農家が生計を維持するためには、若しかしたら販売価格で5kg 5,000円とか6,000円位になるとしたら、そこは補助金とか支援金みたいな援助をしないと、流通価格は下がらない。その上で、安く米作りをするのであれば、より効率的に作業出来るような大規模化、集約化、流通コストの簡素化、みたいなことを農水省が旗を振って進めないといけないでしょう。実際今回の米不足が言われる前から、日本国内での米消費量は半減している訳ですしね。路線バスが減っているように、利用者が減っているのであれば、減反だって必要だし、そうなるとお米の流通量が下がる分価格も上がるだろうし。何か、お米の価格が4,000円を切る切らないという部分にのみ話題が集中していて、肝心な米行政といか米農政みたいな話が全く手つかずというのが一番の疑問ですね。
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