2025年4月9日

盛りだくさんのお店

佐々木俊尚氏の引用から、インバウンドの人達が日本の多品種販売方式に歓喜するという話。自分の場合はアメリカの経験しか無いけれど、ドンキは異常だと思うけれど、それ以外の例えばヨドバシなんかの専門店系も、かなり違うのは事実。

アメリカの場合だと、やはり盗難のリスクがあるので、安い商品は大量に店頭に置いて薄利多売の感じですが、高価格帯商品に関しては凄く限定しているか、肉や魚みたいな友人コーナーでカウンターの奥から出してくる感じなんですよね。パソコン関係の製品や部品に関しても、店頭で販売している物は凄く限定されていて、基本は通販で購入する方法でした(約30年以上前)。店頭でも、カタログはあっても品物は無くて、そこで注文すると後日配送されてくるのが普通。だから、仕事でちょっとしたパーツ、秋葉なら10分で購入出来るようなものが一週間かかるとか言う場合もあって、大変でした。あと、お店のクラスというか、例えばスーパーでも、低所得者層向けの低価格中心のブランドから、日本で言う所の超高級スーパーまで日本以上に棲み分けというか区別されていた感じ。 

かなり大雑把な言い方をすると、その地域とか商品とか市場とかで、一番効率良く利益が上がるような商品構成をするのがアメリカ式で、日本のように利益は出すけれど「顧客満足度」みたいなものまで追求するようなお店は少ないというのは事実だと思います。コンビニなんかアメリカと日本で一番違う内容だと思うけれど、アメリカの7/11ってガソリンスタンドに併設された日本のキオスクの簡易版みたいな感じですからね。彼らから見た日本の7/11やその他コンビニ店舗って、アメリカのWHOLE FOODSみたいな高級スーパーの超コンパクト店舗、みたいな印象じゃ無いかな。それだけ高品質の品物が、価格は低価格スーパー並みという「矛盾」に理解が最初は追いつかず、で歓喜する、と。

大体ヨドバシだって、カメラ屋さんのはずが家電はあるし食料品はあるし衣類もあるしと何が何だか割らない構成になって戸惑うインバウンドは多いんじゃ無いだろうか。で不思議なことに、そうかと思うと庖丁なら庖丁だけの専門店とか、一品だけに拘る専門店も多いわけで、そういう両極端のお店が日本中何処に行っても存在していることが彼らから見たな「Magical Japan, Magical Japanese」みたいな印象を受けるんじゃ無いだろうか。それって、良い意味での日本人の変態制「オタク」に通じるものだと思うのだけれど。で、それだけ彼らから見て初めての体験だから、ドンキにしてもコンビニにしてもあるいはドラッグストアにしても「事の経験」として日本観光の付加価値の一つになっているのだと思う。

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