いよいよ始まった、MLB Tokyo Series 2025。今回来日している5人の日本人選手のうち、今日の先発が予定されている佐々木朗希選手以外の4選手が出場して、試合も盛り上がりました。試合はCubsが先制するものの、そのごDodgersが集中安打で逆転。Dodgersが開幕戦を勝利で飾りましたが、良い試合だったと思います。
最初の見所はCubs先発の今永投手と1番DHでの大谷選手との「日本人メジャーリーガー対決」。試合後のインタビューで大谷選手自身も語っていたように、大谷選手のプレーがちょっと堅く感じたのは、やはり珍しく緊張感を感じていたとのこと。今永選手は4回1点リードの場面で投球数から交代して勝ち星は付かなかったけれど、5回を投げていたら試合結果も含めて分からないと思うくらい良い内容だなと感じた投球でした。対するDodgersの山本投手は、今永選手と比べると立ち上がりに苦しんでいるように見えたけれど、上手く打者を処理して1失点でとどまります。チームは今永投手交代直後に逆転。大谷選手もヒットを打つなど、早めの交代が裏目に出たことは確か。9回にも大谷選手は二塁打を放ち、5打数2安打とホームランは無かったけれど、まずまずのシーズンスタート。残念だったのはCubsの鈴木選手で、4打席無安打とちょっと奮わない結果に。今日も出場が期待されるから、今日はCubsが昨日の借りを返すのだろうか。
試合前には、ピカチュウが登場したり、両国の国家遠征はX JapanのYOSHIKIが登場するとか、正直「お金の掛け方が半端ないなあ」という印象。ただ、両チームが来日してから今日までの約一週間、日本国内の盛り上がり方は多分MLB関係者の想像以上だったんじゃ無いだろうか。オープン戦も含めて、試合チケットはほぼ完売状態たし、急遽設定してオープン戦前日の「練習見学」も、すぐに満席になるくらいの注目度。チームグッズ販売も、何百人という待ち行列が出来ていたみたいだし、後は日本テレビ系列とPrime Videoでの試合中継が、どれだけ視聴率を獲得出来たかで、次回の開催も例えば2年後とか3年後とか、短いインターバルでの開催が決まるかもしれない。勿論「MLB」なので、アメリカ国内のホームグランドで観戦するのが一番だとは思うけれど、NFL等も積極的に海外開催を行っているけれど、まずは身近な存在になることがファン獲得市場拡大の第一歩だと再認識しましたね。
あと、何度も言うようだけれど、今回来日したチーム関係者や家族が、空き時間に都内だけで無く京都など観光する様子もSNSに多く投稿されています。メジャーな人達のSNSなので、拡散力は大きいだろうし、来多くのインバウンド獲得のきっかけになることは間違いないのでは。また、彼らにとって「もう一度来日したい」という気持ちが大きくなれば、今年も多くのNFL選手がオフの間に日本国内で発見されて話題になったけれど、ああいう光景が他のメジャースポーツ選手や有名人が頻繁に話題になれば、日本の観光地としての知名度ももっと上がりそう。その場合、例えばインバウンドの多くが名所や景勝地に感激する以上に、例えば日本のコンビニに注目したり、トイレを話題にしたりという、日常の中に魅力を感じていることが今回も明確になったと思います。それこそが、少し前に言われた「(買い物中心などの)物の体験」から「事の体験」という付加価値の変化を照明する物だと感じますね。
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