10年前はAIで現場仕事がなくなり「クリエイティブ」な仕事は残ると思われていた。生成AIの登場ですべてがひっくり返ったコペルニクス的転回。/野村総研が2015年に発表した「AIに代替される可能性が高い職業、低い職業」リストは今、真逆になってる例が https://t.co/4qH8TYpoQv
— 佐々木俊尚 新著「フラット登山」4/23発売! (@sasakitoshinao) March 22, 2025
佐々木俊尚氏が引用していた、10年前の野村総研のAIで衰退する職業・残る職業の現状。スレッドでも指摘されているけれど、元々の「衰退する職業」はAIによるというよりは、ロボットが置き換えるかもしれない職業の様な気がします。当時野村総研がどういう想定なり意図で、こういう職業の選択をしたのか、今にして思うとちょっと不思議。その野村総研のレポートを見ると、「人工知能やロボット等で代替可能に」とタイトルされているので、ここはやはりAIというよりは、AIやロボット等の最新技術で変化する職業、と言う理解が正しいのかな。
10年前の「AI」は、数年前の「ChatGPT」の登場で「生成AI」という新しいステージのAIに変わり、それによって以前のAI前提の推定は大きく変化したと思うんですよね。 生成AIで一番の革新は、自分としては日本語も含めて会話が普通に通じるようになった事。場合によっては、相手に生成AIと分からずに普通に会話して終了する事も可能な時代が一気に到来して、これで応用範囲が一気に広がる可能性が出てきたと思います。
同じくして、ロボット技術に於いても産業用ロボットから人型ロボット、具体的にはホンダのASIMOが一般に認知されて技術的可能性が感じられてきたのが、2000年代後半から2010年代だから、あのままASIMOがSF小説に登場するロボット的役割を担うような思いもあったのかもしれません。残念ながらASIMOは開発が終了してしまい、二足歩行ロボットでは今は中国のメーカーがものすごい鎬を削っていて、信じられないような進化を遂げています。今配膳ロボットとして普及しつつある「猫型ロボット」に変わり、日本タイプの配膳ロボットが実用化されるのも、後数年位じゃないだろうか。二足歩行型だけでなく、Boston Dynamicsの犬型ロボットもかなり進化していて、どちらも中国メーカーが最先端型の開発をしていることから、戦争のツールとして利用される懸念もあるのだけれど、何とか人のため社会のためになる方向に舵を取ってほしい。
「AIやロボットが今の仕事を奪う」という言い方は、昔から同じような話はあるわけで、自分としては「OEM/ODM化は社内の仕事を奪う」という話が同じような意味合いなのかなという印象です。そこで重要なのは、OEM/ODM化してデザインや開発製造を他メーカーに委託したとしても、自社製品としての「特色」は自分達で作らないといけないし、ブラックボックスとして製品を右から左に移すだけだと、確かにその企業の製品とは言えないものが出てくる可能性が高くなります。だからこそOEM/ODM化しても、それら依託メーカーを上まわる技術や知識を発注元メーカーが持っていて検証しないといけないわけで、そういう部分をしっかり残した上でOEM/ODM化するなら良いけれど、単にコストダウンのために仕事の中抜きするだけのようなOEM/ODM化では、未来は無い事は既に証明されています。AI/ロボットに関しても、単に便利だから導入するだけならいずれ限界がくるわけで、その上のレベルで俯瞰できる知識なり能力なり経験を蓄積していくことが必須。その結果ねAI/ロボットが入ってきても、それを上まわる結果を出せる人が更に生き残っていけるというある意味厳しい時代になることは確実ですね。それが希望する未来なのかどうかは別にして、必ず来る未来であることは確かだと思う。
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