2025年3月21日

「おうむ」と「れいわ」

オウム真理教による地下鉄サリン時間が発生してから30年。今日は朝から当時の様子等が伝えられていて、自分も思いだしても最初は何があったのか分からなかったのに、段々と事件の大きさが理解して行く恐怖みたいなものを記憶しています。この30年の間に、色々な検証が「オウム真理教」や「サリン事件」に対して行われているけれど、やはりサリン事件が発生する以前から、色々な意味で注目されていたオウム真理教に対しての社会の意識や彼らの行動に関してから、もう一度時間を巻き戻して確認する必要があると思うんですよね。

今でこそオウム真理教や現在の派生団体は「サリン事件を起こした危険な集団」という認識になっているけれど、其れ以前のオウム真理教は一風変わった教祖と面白い広報担当者によって、メディアにも多数露出するし、秋葉原では格安パソコンを販売する会社を運営していて、そのパソコンはそこそこの性能もあったら技術的にはそれなりに認識されていた集団。サリン事件が発生した1995年より少し前、1990年に入った日本の社会は、それまでの「自民党一党時代」が終わりつつある時。自民党の宮澤内閣不信任案可決から総選挙があり、内部の離反もあって自民党は大敗。離党した議員などが新党を幾つも創設して、そこから非自民政権となる「細川内閣」が誕生するわけですが、これも細川氏自身の問題もあって短命で終わるんですよね。

状況は異なるとしても、政治状態は今の日本の政治構造と結構似ている部分があるように感じます。細川内閣の後は、羽田内閣が数ヶ月続き、その後ウルトラCとも言える社会党の村山富市氏を総理にすえた「自社さ政権」 が生まれるわけですが、その村山内閣時代(1994年6月30日~1995年8月8日)の間に、このサリン事件が発生(1995年3月20日)したのですが、その前1995年1月17日には阪神淡路大震災が発生していて、政治も混乱していたけれど日本の社会も大混乱していた時期だったと改めて認識されます。これも、何か最近の日本の状況に似ている気がするんですよねぇ。自然災害や生活苦などの社会不安があり、さらに国内だけで無く世界も欧州からアメリカまで混乱しつつある分、この頃よりも現在の方がより不安定感を増している気がします。

更に当時には無かった不安定要素が「SNS(ネットワーク)」が浸透していて、情報伝達が以前とは比べものにならないくらいあっと言う間に拡散して、しかもその検証機能も十分に機能できないから、正しい情報以上に欺瞞情報や虚偽情報が広く深く長く拡散されてしまう。サリン事件の発生する以前にも、実はオウム真理教はいろいろと不安な行動が散見されていたけれど、宗教法人に対しての信教の自由だったり、メディア側も何となく避けていたというか、TBSの様にオウム擁護みたいな行動を取るところもあって、実際の行動がかなり隠されていたように思います。逆に、選挙活動をパフォーマンスの場にしたりして、何となく良く分からない人達に取っては「面白い集団」みたいな認識も合ったように思います。だから、個人的には某政党の行動は大きくオーバーラップするし、信用も出来ないんですよね。彼らがサリン事件のような社会犯罪を起こすとは言わないけれど、目指すところはそんなに変わらないのであれば、やはり当時のオウム真理教以上に彼らやその他の政党も含めて、一挙手一投足を監視しつつ、批判する事も続けないといけないんじゃないだろうか。

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