2025年3月23日

AIM

私自身は飼ってはいないけれど、大の「猫派」でYouTubeで猫動画を視聴するのが毎日の日課(笑)。ただし彼らの寿命は意外にも短くて、その原因の多くが「腎臓病」というのは知られた話。何故か猫は腎機能が正しく機能せず、「宿命の病」とも言われていたけれど、そこに道筋を付けたのが、元東大教授だった宮﨑徹氏。腎臓は、いってみれば体の中のフィルターみたいな役目の臓器だけれど、それが上手く機能しない猫は腎不全などで早くに死んでしまうことが多かったけれど、その腎機能が機能出来るようなマーカー(タンパク質)「AIM」を発見して、それを愛猫家からの寄付などで資金を準備して自ら会社設立までした方。

その成果が実を結びつつあり、正式認可に向けて治験の準備に入ったという記事。多分多くの愛猫家も協力するだろうし、これで長くて10~15年という猫の寿命が30年位に成るとも言われていて、特に今腎臓病に悩んでいる愛猫家は一日も早く実用化して欲しいと思っているんでしょうね。

課題は「コスト」で、どの程度掛かるのか分からないけれど、一旦実用化されればそのニーズはかなり大きい事は確実だから、大量生産でコストダウンって出来ないだろうか。さらに、人間にも応用出来る可能性があるということで、となると腎臓病で悩んでいる人達に取っても大きな福音になるはず。私も体質的なものなのか、やや腎機能が低下している状態が長く続いていて、かかりつけ医の先生からは「このままやや高止まり安定の状態を維持して、最後は逃げ切るのが一番でしょうね」と言われているのだけれど、それも改善する薬が近い将来登場するのだろうか。 

猫ちゃんの寿命が延びることに異論はないのだけれど、そうなると今度は別の問題も出てきそう。先ず思いつくのは、高齢化した猫が増えてしまい、所謂認知症状態の猫が増えて、それを無責任に飼育放棄したりする飼い主が増えないだろうか。安価で手軽に入手出来るようになれば、殆どの飼い猫の寿命が延びるわけで、となるとそう言う問題も生まれそう。もう一つは、今は保護猫を家猫に向かい入れる事で、野良猫を減らしつつ適正に管理出来るような仕組みを作りつつあるけれど、飼い猫の寿命が延びれば受け入れる保護猫の数やインターバルも減るわけで、となると保護猫の扱いにも影響するかもしれない。まぁ、世の中の仕組みは、何か一つ問題が可決されると、新しい問題が見えてくるものなので、その時はその時でまた解決策を見つければ良いのだけれど、今は一日も早い薬の実用化を祈るだけですね。

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