構造改革という言葉が単なるスローガン化してるんじゃないかという指摘。「エコノミストには、構造改革が必要だと叫んでいる人が多いが、構造改革で具体的に何をするかは実は分かっていない」/「政治を変える」「社会を変える」という言葉が聞き飽きた理由 https://t.co/AmGWGJG0KJ
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) January 24, 2025
佐々木俊尚氏が紹介している、Wedge ONLINEの原田泰氏の記事。所謂「石丸新党」をテーマに、かけ声だけで実は変える気持ちは感じられない政治的スローガンに関しての批判。まぁ、石丸氏の新党に関しては、記事にも書かれているように、政党としての政策や公約があるわけではなく、しかも他党との兼任もOKという意味不明な集団。「意味不明」度で言えば、NHK党とかれいわとか、似たような政党が先に登場しているけれど、2期8年という任期だけ制限して、その他は自由でお金だけ出しますという団体が、果たして信頼出来る集団を形成出来るのだろうか。
何か問題が発生した場合、あるいは何か大きな課題が発生した場合、その問題・課題解決をするためには、直ぐさま必要な解決策対策とともに、今後そういう事例が再発しないような中長期的な対策も要求されます。特に企業活動の中でも開発製造みたいな部門にずっといると、そう言うものは「カイゼン」という名称で毎回フィードバックされて次に繋がるようなサイクルが続けられています。ただ、そのカイゼンも適不適があると思っていて、同じ物を作る上でその工程を磨き上げていくことは良いのだけれど、最近のような多品種短期大量生産みたいな状態だと、まずカイゼンを入れ込む時間が無いし、そのカイゼンが次の製品でも適切かどうかも保証出来ない場合も有って、無闇にカイゼンすることで改悪してしまうことも多いと思います。また、その問題・課題の根本理由をピンポイントで突き止めて、そこだけ修正するのが一番望ましいのだろうけど、それもなかなか難しい。多くの場合は、一つの理由で何か問題が発生すると言うよりは、色々な事象が大なり小なり重なって複合的な要因で発生する場合が多くて、それ故に「カイゼン」使用とすると、全体をやり直さないと駄目な場合も。となると、なかなか手を付けるのも難しくて、でも上からはカイゼンせよと追求されて、仕方なく当たり障りの無い所をカイゼンして、裏で再発しないようなモニターシステムみたいなものを準備して暫く凌ぐみたいな本末転倒な場合に落ち着くことも多かった気がします。
「構造改革」もそうだし「無駄排除」とかも同様で、確かに無駄な部分は無くして最適化すれば、コストも効率も改善されて品質も上がるかもしれない。でも、その「無駄」という判断を実は現場ではしていなければ、それは問題発生をそこで緩衝して遅らせて回避する、あるいは衰退させて解決していたかもしれないんですよね。例えば、何かものを作った直後は高熱状態だから、それを放熱して常温になってから次の工程二という場合に、待つ時間を節約するために冷却工程を入れて時間短縮する場合、一見問題無さそうだけれど、急冷することで品質にばらつきが出たり、強度が弱くなったりして別の問題が発生するようなこともあるわけです。世の中もそうだと思うけれど、物作りの世界だと、一見無駄とか余計な手間と思われる部分が、実は結構重要な要素に最後に影響するというのは、何度も苦い経験をしていると体験することだと思う。例えば小型化していくと、基板上の配線がどんどん複雑化して、かつ多数の部品配置をするために配線の幅も細く密集してくとる、それまでは問題では無かった電気信号の品質がノイズで悪化したり、さらに小型化とともに回路周波数が高速化してくると、ほんの僅かな信号線の長さの差が微妙なタイミングの連れを生んだり、互いに干渉したりとそれまで予想もしなかったことがどんどん新しく生まれてくるんですよね。
例えば「構造改革」とは何かと考えて、例えば一人一人が固有のマイナンバーがあれば、それをキーにして家族構成や相続関係が一意に把握出来るので、例えば今問題になっている「選択的夫婦別姓」も、エイリアスみたいな感じで表の「名前」は自由にして、でもそこに紐付けるマイナンバーを必須にすれば、結構簡単に解決出来想起がします。個人の電話番号とかメールアドレス何かも同様にすれば、電話キャリアーの移動なんかも簡単だし、メルアドもずっと同一のものが使い続けられるから不便さも無いだろうし。でもその為にはマイナンバーという「裏の構造改革」が必須なわけで、それに対しては反対する人が今でも少なくないでしょう。となると「構造改革」する素材や環境はあるのに、別の理由で構造改革が阻まれている、事はかなり多い気がします。ビジネスの世界では、どんどんコスト削減が進んでいって、昔のライバル企業同士が共同配送したり、共通の部品を活用したり何て言うのは、今では常識的なスタイル。だから、生活に於いても構造改革することでの利益(動機付け/インセンティブ)を大きくすれば、結構みんな素早く乗り換えていくだろうし、結果生活は豊かになる気がする。夢みたいなスローガンは駄目だけれど、ゴールとして具体的に設定して進捗していくことをもっと評価していければ、仮にそのゴールが夢みたいなものでも案外簡単に実現してくれそうな気がします。
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