アメリカ入国時に必要な申請方法の一つとして、MPC(Mobile Passport Control)を知ったのは、出発の数日前にANAからメールが来て、出発前に準備しておくと便利ですよみたいな案内を見たことなんですが、実際に利用してみたら予想以上に面倒な部分と便利な部分を経験しました。
アメリカ入国時の手続きとしては、随分前からESTAがありましたが、MPCはESTAで入国審査するときの手続きを補完するような感じ。入国手続きの簡素化・自動化には、Global EntryとかCLEARとか色々あるんですが、基本アメリカ国籍者か居住権のある人向けで、日本人には関係ないものばかりでした。このMPCは、ESTA登録者でESTA利用入国が2回目以降の特定の外国人も利用可能になっています。ANAさんのMPCの説明ページは素っ気なく「詳細はMPCのWebサイトを見ろ」と突き放し気味ですが(笑)、実はJALさんのサイトでは詳しく画面コピー付で解説しているので、参照するならばこちらをお勧めします。 その解説ページでは、英語の画面が参照されていますが、私が利用した時には日本語表示もされていて、どうも少し前に日本語、韓国語に対応しているようです。注意しないといけないのは、事前に提出するタイプの申請ではなく、入国審査直前(一度申請を提出すると有効期限4時間が設定される)に提出(申請完了)する必要があることと、その提出時に自撮りの写真を添付する必要があることです。「提出」とは、ネット経由でデータ転送するので、一般回線(電話回線)かWi-Fiとかネット環境の有る場所で作業する必要が有ることも注意が必要。例えば空港到着時に現地のSIMに交換したり、ポケットWi-Fiの類でネット接続するにしても、その為の時間的余裕を見ておく必要がある事。私は、今回機内Wi-Fiが利用出来て、通信品質も安定していたので、着陸20分位前に機内で自撮りをして、その写真を添付した機内から提出しました。この提出時の写真品質(色調とか背景が乱雑でないとか)が悪いと、入国審査場で再度顔写真の撮影が必要になるようです。その場合には、MPCの提出書類上に「審査場での写真撮影が必要です」みたいなメッセージが表示されます。
今回のSFOの場合だと、降機して入国審査場へ向かうと、4種類にレーンが分かれますが、その一番左端が「Global Entry/CLEAR/MPC」という表示がされていて、さらに進むとGlobal Entryは別レーンでMPC用のレーンがあり、私はそこに並ぶと直ぐに横のブースから呼ばれて入国審査となりました。ここでパスポートを提示して、顔写真を撮影されながら「Purpose?」「Watching NFL game.」「How long are you staying?」「Four days.」と聞かれて、パスポートが戻されました。この間1分は掛からなかったと思います。これで入国審査は終わりで、バゲッジクレームへと向かい事が出来ました。正直、以前ESTAを利用して通過していたときとそんな変わらない気はしますが、多分利用する入国者の数がMPC前提の人は少ないので、その分早く通過出来る気がします。将来的にどうなるかは分かりませんが、例えば家族で旅行する場合は家族分まとめてデータを取り代表者の申請で十分なので、そういうグループにはよりメリットが大きい気がします。問題は、提出直前の写真をどこで撮影するかですよね。入国審査場に入る前に撮影するか、機内で撮影するか...
0 件のコメント:
コメントを投稿