この記事を読んで初めて「年賀状じまい」と言葉を知りました。既に半分近くの企業が「新年のご挨拶」の送付を止めてるんですね。私も社会人になって仕事をするようになって最初のお正月を越して、新年最初にオフィスに出たときに、そんな新入社員にも名刺交換した人とか仕事で関係のあった企業から「年賀状」が届いていてビックリしました。実は、其れ以前から年末になると「プリントゴッコ」でそこそこ手の込んだ年賀状を作って送っていたので、真面目に「お返し(返信)」するべきか悩んだのは懐かしい思い出です(笑)。
その四年後、当初は一月の予定でアメリカ出張に行ったら、どんどん伸びてしまい、結局一時帰国したのは翌年の2月始めで、さらに2週間でとんぼ返りをして再びアメリカ出張に行き、5月のG.W.頃に本当に帰国した時から、何となく自分も「年賀状じまい」状態になってしまいました。年末年始にいなかったので、こちらからの年賀状送付はないし、受け取っても返信出来ない。そのため、翌年の年賀状をどうしようか迷いましたが、その後も半年交替で、日本-アメリカを行き来するような状態が続いたりしていたので、よほど親密な人以外は出さなくなり、それもメールに変わり、多分1990年代半ば頃には、もう年賀状を購入することも無くなった気がします。年賀状配送は、郵便局にとっても大変な仕事だろうけど、事業的にはどれくらいの比率なんだろうか。日本郵便としても、年賀状じまいがこのまま進むと、労働力不足の現在にとっては望ましいのか、重要な収益の柱が痩せ細る危機なのか、ちょっと聞いてみたい気がする。
ただ、年賀状がメールに変わり、それが今ではメッセージに変わり、どんどん社会慣習が変質しているから、そのうちこの「風習」も無くなるんでしょうね。ここでふと思いだしたのが、先日の脱毛サロン大手の破算騒動。ニュース解説を聞いていて、不謹慎ながら笑ってしまったのは「一度脱毛をすれば、二度目、三度目のリピーターが無いから、新規顧客集めに苦労して支出が増えた」みたいな話で、確かにそうだよなぁと思いつつ、脱毛したのにまた生えてきたら詐欺になるだろうし、確かにリピーターが期待出来ないビジネスモデルは厳しいなと納得しました。同じ美容整形でも、「痩せる○○」がいつまでたっても消えないのは、一度痩せてリバウンドしても「それは本人の不摂生」という、凄く納得できる&事業者側は一切困らない、圧倒的な「理由」が言えるからだろうなぁ。「脱毛」というニーズが、かなり大きくて確実なものである一方、ワンタイムの施術なところが、このビジネススキームの問題点なんでしょうね。
じゃぁどうしたら良いかと素人が考えると、脱毛をゴールにするとワンタイムでお終いだけれど、これを入口=スタートにすれば、良い呼び水に成るんだろうなと言う事。例えば、脱毛するとその部分の肌が荒れるから、保湿や潤いを保つための定期メンテナンスを推奨するとか、やはり脱毛した部分を相手にアピールするために、ナチュラルな「痩身美容」みたいな話をしてみるとか。あるいは、脱毛したのだから、積極的に肌をアピールしたり露出度の大きい魅力的な服装提案をするとかどうだろうか。また、脱毛するのは目立つ体毛だろうけど、例えば産毛なんかは全部は取れないだろうから、そういう部分をメンテナンスする定期的な全身美容とか。それら人一つ組み合わせて行くのも大変だし、コストも掛かるだろうから、そういう専門コースを粘体のサブスク見たいな形にするとか、要するに「脱毛」で取り込んだ顧客を離れさせない付加価値提供が考えられているかどうかでしょうね。郵便局の年賀状も、紙媒体以外の「年賀状」や、動画制作何て言うのもありかも。あるいは、ふるさと納税と組み合わせて景品付自社年賀状みたいなものにするとか。「年賀状じまい」はあっても「シン年賀状初め」は生まれるかなぁ。
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