NHKの記事で、HPVワクチン関連の誤情報が多くSNSで拡散されているという内容。そのこと自体は事実なんだけれど、じゃぁなんでそういう状況、それもかなり深刻な状態になったのかと言えば、NHKを初めとしたメディア特に朝日新聞とか毎日新聞が、HPVワクチン否定の大キャンペーンを展開して、その圧力に厚労省も屈してHPVワクチン接種を何年も停止。その反動が、今当時の接種相当世代の女性に大きく跳ね返ってきていると思うんですよね。そう言う意味で、NHKがこういう記事をどういう理由か分からないけれど公開しているのは「何を言ってるんだ」としか思えない。
4年位前に、朝日新聞が日本のワクチン接種率が低いというような記事を掲載して、いゃいゃ、その責任は自分達だろうと総突っ込みされたことがあったりしたわけですが。コロナ禍の時に、mRNAワクチンが開発供給されて、それまで以上に「ワクチン」という言葉が一般で使われるようになり、それによってその前に風評で接種停止になったHPVワクチンが再認識されて、当時のメディアの一方的な報道も問題視されるような切掛になったと思っています。SNSは確かに誤情報も一杯存在していて流通していることも事実だけれど、情報提供を生業としているメディアだって、取材不足や誤情報に誤解や自分達の思い込み、さらには捏造に近いような報道までこれまでも今でも提供していることも事実。流石に程度の差はあり、まだメディアを信用する人も多いのだけれど、鵜呑みにする人は昔に比べてかなり減ってきたんじゃないだろうか。それはそれで、複数のソースを確認するという情報リテラシーの基本が自然に身について良いことだと思うけれど。
何度も書いているんですが、例えば安全を前提に製造販売されている「車」に、何か不具合が内在していたり、安全を証明する検査が不正に行われていたら、その自動車メーカーはリコールしたり販売停止したり、様々な対策を要求されるわけです。さらには、問題解決しても社会的責任とか道義的責任という事で、更に対策なり対応が求められるもの。ところがメディアは小さく見つからないように「訂正情報」を出して終わり。それこそメディア各社は、自社サイトのネットトップに「これまでの誤情報とお詫び」みたいなリンクを常に表示するべきだと思うけど、誰もそう言う事を疑問視しない。メーカーのリコールなり不具合機種の回収活動にはあれだけ厳しい事を言うくせに、自分達は回収するどころか隠匿することしか考えていないような雰囲気も。
情報の出所は一つだとしても、その情報が様々な経路で伝搬していく間に、色々なノイズが載り、情報が変異していき、だんだんと変わっていくことを理解しないと、偶々自分が受け取った情報がどれくらい変異しているか認識せずに勝手にオリジナルと思って習得してしまうのが問題だと思う。まぁ、そのために実際の情報データにはCRC(Cyclic Redundancy Check)とか誤り訂正機能とか点けて、最低でも情報誤りの発見から可能なが切りの誤り訂正を実現しようとしている。Xのコミュニティノートなんて、ある意味そういう機能の一つだと思うけれど、一般のメディアに対してはそういう自浄機能みたいなものは無いし、そういう部分を批判すると「言論圧迫」だとか言って自分達を守ろうとする。そのくせ、身内で「ファクトチェック」とかいう別組織を作って、そこに「問題無い」「正しい」というようなことを言わせることで自分達の正統性を担保しようとしている様子は、本当に惨めな気すらしますね。対NHKだと、受信料を払う皆のでそれなりの意見はするべきだと思うけれど、民放の場合はそれぞれ一企業の商業活動だから、実は意見することは難しかったりする。そのくせ自分達は社会の正義みたいな表情で行動するから困るんですよね。「メディア」が「迷惑だ」にならないように、どこかで反省して欲しいけれど、多分無理だろうなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿